打ち合わせのために集まり買い物をした日から数日後、同級生から電話がありました。
彼女の友達から連絡があって、
「もしかしたら旅行中止せないかんかも…」
その友達に電話して事情を聞いたところ、
「男女グループで泊まりがけの旅行に出かけることについて親の許可がおりそうにない…」
そんな内容でした。
彼女は
「楽しみにしていたので、どうしても行きたい。どうしたらいい?」
わたしは
「正直にご両親に話してみたら?
それで許可がおりなかったら中止すればいいよ」
とアドバイスしました。
どういう友達と、どういう行程でどこに泊まるのか。
車じゃなくて、列車で豊後高田まで行き、あとは歩いてお寺や磨崖仏をお詣りする旅で宿泊はお寺の民宿と話したら、許可がおりた。
と数日後、彼女から連絡がありました。
当日早朝駅に集合し、国鉄の鈍行列車を乗り継いで豊後高田へ。
車内はまさに修学旅行気分でしたね。
特にやっとの想いで参加できた友達は楽しそうでした。
もちろん全員お揃いのブルーのTシャツを着ていました。
豊後高田駅からバスで富貴寺へ。
住所は豊後高田市田染蕗(たしぶ ふき)となっており、それで富貴寺(ふきじ)となったのかな…と思った記憶があります。
おみやげ屋さんもなく、拝観料も払ったかどうか記憶にありません。
払ったにしても受付などなく、拝観料箱に入れたのかな…。
私達以外に訪れるひともなく静かに参拝しました。
そのうちに住職さんがでてこられてお話しをしてくださいました。
堂内の壁画は剥落が多くそれだけ歴史の長さが偲ばれました。
数年後に社会人となって訪れたときには、観光客も多くおみやげ屋さんもいくつかできており様変わりといった感じでした。
それから真木大堂に詣ったあと、その日の宿のお寺の民宿へ。
大応寺という名前のお寺でした。
宿泊客はわたしたち一行のみ。
お風呂に入る前に
「Tシャツ、洗ってあげるよ」
1着しか買ってないので、明日も同じシャツです(^^)
洗ってくれたのは、同級生の女の子なのかはたまたその友達の女の子なのか…
記憶がうすれて定かではありません。
いずれにしても、そのやさしさに心癒やされたものでした。
お寺の民宿らしく質素な食事にもちろんビールなどおいてありません。
食後に用意していた花火で遊び、明朝ははやいし一日歩くから…と早めに就寝しました。
友達のご両親の許可がおりた決め手は、お寺に宿泊することなんだな…と妙に納得したひと晩の宿でした(^^)
お世話になりました。
続く