最強のサスペンション。 | バイクとサーキットと旅と生活。

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真実だけではなく虚構も入り混じっております。
チラシの裏の落書き程度にご覧くださいませ。

個人的な考えや、自分の経験でのハナシです。


現在、自分のバイクは純正のザックスからオーリンズのリプレイスに変えております。

変えた目的はサーキットを走る自分の体重と純正サスペンションのバネレートが合っていなかったため、バネレート変更が容易やリプレイスのオーリンズに変更したのです。
リアサスに採用されているTTXと言うシステム機構、TTXのTTとはツインチューブと言う意味です。
かつてのサスペンション達は伸びの調整をしても少なからず縮みにも影響を与えてしまう機構でしたが、このツインチューブタイプは伸びは伸びで独立し、縮みは縮みで独立した機構なので、お互いが干渉する事無くダンパーのセットを決める事ができるのです。

オーリンズの特許と言えば特許でも有るのですが、それらのパテントをクリアし、性能やダンパーの作動も同じに近い物が有ります。
それは、ショーワ(アステモ)のバランスフリーです。
GSX-R1000RやZX-10Rに前後採用されていたり、CBR1000RR-Rのリアサスにも採用されています。
(RR-RのフロントはBPF)
実はTTXとバランスフリー、作動や機構や考え方はほぼ一緒。

ほぼ同じ機構なら性能差は無いように思いますが、ワタクシの個人的にはショーワの方が上だと思っております。
え?オーリンズと言うと思いました?ちょいと違うんです。

オーリンズに比べてショーワの方が加工精度が高く、各部品のバラつきもほぼ無いんです。
例えばリアサスのスプリング、名目上は10N/mの物が有るとして、ショーワは100本計測したら10.2~9.8N/mの範囲で落ち着いているのに対し、
オーリンズは10.8~9.4N/mの差が出ていたりするんです。
リアのモノサス(1本サス)ならまだ許せますけどね、フロントフォークにこのバラつきが出たら、
セットアップ中にイマイチしっくり来ないとか、なかなかセットが進まないって事が出たりするんです。
しかもバネでなくて、他の構成部品も有りますからね。

工業製品で不思議でして、
トータル150gになる構成部品が有るとして、
その各部品が20g、30g、15g、25g、10g、50gの異なるグラム数の6品から出来ているとして、組み合わせれば本来は150gになるはずなのに152gとか僅かながら増えたりするんですよ。
しっかりした測定器にかけても6品のグラム数は正しいのに一つの部品に纏めると少し重くなる。
僅かな誤差の集合体なのでこんな結果になるんです。
なので、加工精度や金属密度などが大事になるんです。

世界でもトップシェアのメーカーの純正採用品ですからね。
"何かがあってはいけない"と言う、かなり難しい事にトライし続けているのですから、自ずと加工精度なんかが上がって行くのは解りやすいかと、、、。

ちなみに、バランスフリーフロントフォークは部品単体で言えば50~70万円なんて言われています。
それを純正採用したGSX-R1000Rは価格が2~30万円しか上がっていないんですよね~。
純正採用されて本数出ると価格が下がるって本当に起こる事なんですねぇ~ニヤニヤ