サーキット走行時に"グリップ感"を捉え易くするために「タイヤの空気圧を下げる」って事を見たり聞いたりする事が有るかと思います。
だいたい、10%ぐらい下げると良いと言われておりますが、例外が有ります。
ピレリのスーパーコルサSC、ブリジストンのR11、ダンロップのD212(213)GPなどは冷間時に最初の空気圧を設定し、タイヤウォーマーで指定の温度と時間で温めて、温間状態で空気圧を再設定となります。
RS11やS23は本来はウォーマー要らずです。
走行後の保温用で次の走行までの間のために暖めると良いかもです。
また、スポーツタイヤなどを使った雨天時のサーキット走行では空気圧を下げる必要は有りません。
何故なら路温も低くタイヤが温まり辛いので、内圧も上がりません。
その状態で空気圧を下げてしまうとタイヤの溝が変形し排水性が落ちる事が有るからです。
跳ねる感覚がでるようなら少し下げても良いかもしれませんが、下げすぎると雨天時の性能が下がる原因にもなるので、ある程度のところで見切りをつけておくと良いです。
S23を某ライダーさんが雨天使用したとき、フロントタイヤは街乗りそのままで済ましたなんて事があるそうです(リアは幾つか下げたそうですが、好みのレベルだそうです)。
サーキット走行後、タイヤってどうされていますか?
そのまま放置とかしていませんか?
アレ、良くないんです。
サーキットのアスファルトは街中のアスファルトと異なり、均一に荒くできているので普通のタイヤでも公道より食いつきます。
この食いつきは熱が上がりやすいとイコールなので、走行後のタイヤはかなりの熱を帯びています。
タイヤには様々な材料が使われていますが、中には一度温度が上がり、急激に下がると劣化が早くなる物も有るんです。
なので、サーキット走行を終えたらトランポに直ぐに積載したくなりますが、電源を入れていないタイヤウォーマーを有る程度の時間巻いて冷ますのがお勧めです。(タイヤカバーではダメですよ、保温出来ませんから)
そうする事によりゆっくりじっくりと温度が下がるのでタイヤの劣化を抑える事ができます。
自走でのサーキット走行なら帰り道の走行で劣化が起きない範囲にまで下がりますので気にする必要は有りません。
タイヤは唯一地面に接触している部品です。
ケチらず、ちゃんとした物を使うのが良いですよ。