セルフステア、のはなし。 | バイクとサーキットと旅と生活。

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のんびり、マイペース。
真実だけではなく虚構も入り混じっております。
チラシの裏の落書き程度にご覧くださいませ。

セルフステアの事は此方の前半に書いております。

さてセルフステアを維持するためには上半身の力は抜かなければなりません。
それだと不安定になりそうですが、下半身の力が重要になります。
『ニーグリップ』
と言う言葉を聞いた事がありませんか?
このニーグリップが実は凄く罠になっているんです。
名前の通り『膝』に力を入れれば良いと思いますが、それはブッブー!不正解です!
ニーグリップは膝だけでは無いんです。足の内側全てに力を入れる必要が有ります。
内モモ、膝、足を車体に、そして踵もヒールプレートが曲がるんじゃないか?って思うぐらいに力を入れなければならないのです。
そうやって足の内側全体で挟みこむ事によって上半身の力が抜けるようにバイクを維持する事ができます。

私の実体験ですが、右周りの定常円の練習をしているとき、下半身はバイクをガッチリホールドして上半身の力は本当に抜き、更に左手を離した上で、右手も触れるか触れないかぐらいの状態で定常円を回るとバンク角が52°とかの表示まで行くのですが、
左手がステアリングに触れている状態で回ると(それでも触れるか触れないかの弱さの触れ具合)、一気にバンク角が45°前後になってしまうのです。
それぐらいにステアリングへの力の入れ具合はバイクの舵角に影響を与えるのです。

アグレッシブなスタイルに見えるプロのライダー達も
下半身の力はかなり入れていて、上半身は完全に脱力しています。
↑は左のコーナリング中の写真ですが、右腕が伸びきっているのが解るかと思います。
写真では見えませんが、このときの右足は強く車体に押し付けている状態で左足は完全に脱力。
右腕も脱力して伸びきっているから、お尻の位置や身体の位置の影響で左腕が曲がっています。
右足を車体に引っ掛けてそれ以外はぶら下がっているのと同じなのです。 

ただ、サーキット走行の場合は有る程度のセルフステアは相殺しないといけない場合が有ります。
コレは舵角がつき過ぎるとステアリングを思いっきり切っているのと同じ状態になるのでフロントタイヤの舵角が抵抗になりスムーズな旋回が行えなくなるのです。
そのため、高速コーナー(もてぎなら130Rなどで)ではセルフステアを弱めるために右コーナーならステアリングの右を、左コーナーならステアリングの左をほんの気持ち程度押してやる必要が有ります。

 
セルフステアを体現するために、まずは両足の内側全体を使いバイクをホールドし上半身の力は完全に抜けきる様にすること。
次に慣れて来たら、旋回時に右コーナーなら右足も完全に脱力。左コーナーなら左足も完全に脱力。
その代わりに外足(旋回している方向とは逆の足の方)の力は絶対に抜かない事。外足の内側全体でバイクを倒し込むぐらいに力を入れるイメージです。
コレが出来るだけで今まで苦手に感じた旋回が楽しく出来るようになってくると思います。

まずはセルフステアとニーグリップを意識してみましょう。
教習所での運転方法は事故を起こさないための運転であり、スムーズなライディングとは少し異なるのです。
教習所の指導は間違いでは有りませんが、ライディングの全てでは無いので注意が必要です。

セルフステアに絡めてブレーキングの話もあるのですが、それは記述するのはかなり難しい事でして。
実車を使い説明しながらでないと私には無理ッす。
では何かの機会に、、、

ではでは。