小椋選手、
ん~、、、あの場面なら行きたくなるのは解るけど、
転倒しちゃうのはね、、、。
転けたら負けなんですよ。
この前のラウンドの結果を受けて、全日本ライダーでも無いのに彼を否定するな!とかの意見が散見してますが、
中上選手にしろ、高橋巧選手にしろ、
上位カテゴリーに上がる前にチャンピオンを穫れなかったライダーはどうなっています?
中上選手はMotoGP昇格して、レプソルチームと全く同じ仕様のバイクに乗り続けられていますか?
高橋巧選手はSBKに昇格したときにワークス待遇のチームで戦えていましたか?
私は8年ほど前まで、某古豪名門チームの若手ライダーと地方選手権を戦っていましたが、
開幕戦、第2戦、と表彰台を獲得し、残り2戦中の1戦で4位以内に入れれば自動で国際昇格確実だったのと、残り2戦を6位以内に入れればランキング3位で昇格できました。
しかし、3戦目のスタート後の4コーナーで他者にぶつけられて転倒リタイア。
フレームに曲がりとヒビが入り、最終戦にニューフレームが間に合うかどうかの瀬戸際になりました。
勿論、4戦目で3位以上に入れれば国際昇格が可能でしたが、群雄割拠しているST600、上位入賞は出来ましたがポイント足らずで国際昇格は叶いませんでした。
タラレバですが、3戦目の段階で4戦目での保険を活かせば引くことが出来て、5位以内に入賞が可能で4戦目は楽に終える事が出来たかもしれない。
しかし、他者に巻き込まれたとは言え3戦目のゼロポイントが響き、4戦目はかなりのプレッシャーになり自滅に近い形で終わってしまったのです。
競技人生は結果を残し、勝ち続けないと『先』が無いんです。
我々は国際昇格が叶っていた場合、翌年はJSBにクラス変更し東日本開催の全日本と東日本エリアのインターJSBに全戦参戦する予定でした。
車両メーカーと話もついていたし、技術供与と言う事で消耗品類はテストも兼ねて提供して貰える状態だったのです。
周りの協力のおかけでJSBに参戦するのに(車両は殆どスタンダードのパッケージだったけど)ST600と変わらないコストで参戦できるなんて夢の様な話でした。
まぁ、全てダメになってしまったので、なんとも言えませんが、、、
後半戦でのゼロポイントはこういうバッドラックを呼び込む原因になったりする場合が有る。
あのアタックが許されるのは転倒してもランキングトップを維持できる者のみです。
小椋選手は来年もMoto2に継続参戦する事が決まっていますし、このまま行けば24年は中上選手の代わりにMotoGPに昇格でしょう。
ただ、もし、今年も来年もチャンピオンが穫れない場合、24年にMotoGP昇格出来てもワークス待遇は無いと思います。
そして翌年にMoto2で小椋選手の成績を上回る日本人ライダーが現れたら、小椋選手の立場は無くなります。
チャンピオンを穫っていたら周りを黙らせる事は可能ですけど、ノータイトルではそれなりの待遇しか待っていません。
結果や成績が同じなら若いライダーを乗せるのは常套手段です。
チャンピオンを取ると言う事は、それだけ未来を切り開き、長く続けるために必要なものなんです。
最終戦、周りがどれぐらい援護射撃してくれるか解りませんが、タイトル穫って翌年に繋げて欲しいですね。