11月4日 曇り


母からの電話で目が覚めた。

さっき外科の医師から電話が来て手術日を変更して欲しいと言われ手術は今月の19日に延期になったと言っている。




え?19日??

遅くない?

日程をずらしてもらうかもしれないと言われていたのは最初に聞いていたけど・・・

10日でも遅いんじゃないかと思ってたくらいなのに・・・



10日手術の予定で仕事も2日間休みをもらって準備万端だったのに・・・





抗がん剤治療のときは「なるべく早くした方がいい」と何度か言われていたので期間を空けると言われると不安になる。






耐え切れず病院に電話して確認。

外科の担当医は外来診察中らしく、話していても忙しそうな雰囲気が伝わってくる。



担当医曰く

腫瘍内科の医師とも話をして手術日を伸ばしても大丈夫だと判断している。

もう少し遅くても大丈夫なくらい。

優先順位の高い患者の手術が入ってしまった。

日程を移動してもらう可能性があることは初めに伝えている。

その日は他の患者さんにも日程は変更してもらっている。




えぇぇ・・・

もう少し遅くても大丈夫なの?



大丈夫と言われても「早くした方がいい」が刷り込まれた私たちには受け入れがたい・・・

それに抗がん剤治療の結果がどうだったのかを早く知りたいし、今後の展開がまったく予測つかない不安な状況を早く抜け出したかった。





9日間は長い。





10日の手術に向けて心の準備をしてきた。


もしも胃切除できなかったら後何年母は生きることができるんだろう?

切除できたらどんな生活になってしまうんだろう?

どちらも辛い選択だと思っていたし、このままの状況が続けばいいのにとも思った。


それが10日には決まるんだと思っていた。

決まったときにはその状況を受け入れて頑張っていこうと思っていた。






たった9日だけど




私にとって9日は長い。






あまり気にしないようにしていたつもりだったが10日の手術は自分の中ですごく気にしていた日になっていたらしい。

スケジュールが変更になって気持ちがプツッ切れたような感じになり担当医と話しているうちに涙が出てきた。




なぜ涙が出てくるのか自分でもよくわからないが、ただ胸が痛くて涙が出てくる。




母の病気について受け入れようとしているし、受け入れているつもりになっているけど、本当はまだうまく受け入れてないのかもしれない・・・








父と母だけではICは不安だと話していたので担当医は手術前に私に外来でICすることは可能であることを伝えてくれた。

17時半以降でも良いか聞くとその方が都合が良いと言ってくれた。


手術前の話は以前の話と同じだと思うし、胃も脾臓もリンパも切除する話は母から聞いたことを伝えると以前の説明と少し違う話もしてくれた。



以前は腹壁についているがん細胞と腹水内のがん細胞が消失していれば切除になると話していたが、現在学会で、腹壁のがん細胞が消失していれば腹水内にがん細胞があって切っても良いという発表もあるので状況によっては腹水内にがん細胞があっても切るかもしれません。

腫瘍内科の医師と相談して状況で判断します。



外科の担当医はそう説明してくれた。





手術の日程は19日のままだったが担当医と話すことができて良かった。

忙しい時間に電話に出てくれた担当医に礼を言って電話を切って母にそのことを伝えた。






日程は変わらなかったことを伝えると少し残念そうだったが「電話してくれてありがとう。嬉しかった」と言っていた。





役に立てなくてごめんね。お母さん。


                      胃がんキロク