実は今から約20年ほど前の2003年頃から一年間、オーストラリアに語学留学していました。
最初の頃はホームステイをしていましたが、日本で語学学校に通っていたものの、向こうで通用する程の語学力も無く、ホストファミリーとの会話も実にぎこち無いものでした(笑)。
語学学校から帰って来たら夕食、そして夕食後にはリビングでみんなでTVを観るというのが1日の流れ。
当時ホストファミリーがハマっていたのが、「オーストラリアン・アイドル」。
あのアダム・ランバートやキャリー・アンダーウッドを輩出した「アメリカン・アイドル」のオーストラリア版です。
彼らと観ていたのが、まさに第一回目のシーズン。
その予選から自分が注目していたシンガーが、Guy Sebastian(ガイ・セバスチャン)という若者。
注目していたというよりも、むしろ「いや、彼で決定でしょ!」、「これ以上やる必要ある?」という程、彼の歌唱力はスバ抜けていました。
彼の歌唱スタイルは自分の大好物である(笑)ソウルフル系。
とても無名の新人とは思えないほど完成されていて、実際、彼は映えある第一回目の優勝者になりました。
記憶している限り、その数ヶ月後には1stアルバムを発表しています。
早速手に入れたものの、やはりオーディション番組出身のシンガーたる由縁か、当時のメインストリームの音楽に肩寄せした、いわゆる流行りのポップソングのオンパレード(笑)。
彼のソウルフルなボーカルは見事なまでに宝の持ち腐れ状態……。
もうすっかり彼の存在など忘れていましたが、ふと思い出したように、「最近も活動しているんかな?」とYou Tubeをチェックしてみると、未だバリバリ現役で活躍中!
色々音源をチェックしてはみるものの、やはりデジタル系のサウンドをバックにした“売れ線”を狙ったようなものばかり。
しかし、一つだけ気になったのが『The Memphis Album』というアルバム。
調べてみると、メンフィスソウルの楽曲群を彼がカバーした作品らしく、なんとあのスティーブ・クロッパー等、ブッカーT & the MG’sのメンバーをバックに従えている!
まずはウィルソン・ピケットの「In The Midnight Hour」。
そしてザ・ドリフターズの「Under The Boadwalk」。
残念ながらこの2曲しかYou Tubeで見つけることが出来ませんでしたが、彼の個性的な歌声と抜群の歌唱力が存分に発揮された見事なカバーだと思います。
そしてやはり本格的なバンドサウンドがあることによって、彼のシンガーとしての資質がより浮き彫りになった印象です。
ちなみに彼の曲の中でも最も人気があると思われるのが、「Battle Scars」。
決して悪くはないてすが、こういうのを聴くと“宝の持ち腐れ”だなと痛感するわけです(笑)


