Shazamというアプリをご存知でしょうか?
街中などで流れている楽曲のタイトルやアーティストを解析して教えてくれる優れもの。
使い方は簡単で、真ん中の S のようなマークを押せばいいだけなのだ。
僕みたいな人見知りにはCDショップで店員さんに「今流れている曲は誰ですか?」などと聞かなくてもいいし(笑)、特に便利だと思ったのは飲食店などで流れているBGM。
ラジオと違って曲紹介もないため、自力で調べるのは困難。しかし、このアプリがあれば何の苦労もしなくて済む。
今回紹介するシンガーは、まさにShazamのお陰で出会うことが出来た人。
JP Cooper。
現在38歳のイギリス人SSWで、彼のデビューアルバム『Raised Under Grey Skies』は2017年に発表されたので、かなり遅咲きのシンガーと言える。
ジャンルとしてはネオ・ソウルの文脈に入るらしく、その手のジャンルに疎い僕にとって、Shazamが無ければ一生出会うことがなかったであろう存在。
某飲食店で流れていた、彼の2ndアルバム『SHE』に収録されている「Table For Two」という曲が最初の出会い。
曲も良かったし、何より彼のめちゃくちゃ上手い歌に惹かれた。
家に帰ってから彼の音源を聴き漁り、2ndよりも1stの方が好みだったので、1stをその日にポチッ。
アルバム冒頭の「We Were Raised Under Grey Skies」は、サビまでの楽曲構成が素晴らしい上、JPの強弱を自在に操るボイスコントロールが見事としか言いようがない。
「September Song」
シングルカットされたこの曲は、You Tubeの再生回数は7000万回を超えており、恐らく本作で最も人気の高い曲であろう。
「All This Love」
個人的に本作で最も好きな曲。
どこかで聴いたことのあるような、ゴスペル調の曲が彼の歌の上手さを引き立たせている。
ハスキーな声を絞り出すようなシャウトも暑苦しくなく、とても心地よい。