その30話目です
不安定な精神状態の中、
繰り返しの朝のスケジュール…
娘と過ごす時間もほとんどなく
自分がその空間に存在している事に
少しずつ自信を失っていく日々…
日曜日の数時間。。。
私に与えられた娘と過ごす時間
夕食の5時までには帰るように
そこまでの数時間
主人の入院中、
その年頃の子が行くような場所へは
ほとんど行くこと無く
自宅と病院と幼稚園の行き来
その繰り返しの生活だった娘
ワガママを言ったりせず
とにかく私についてきてくれた
そんな娘を
遊びに連れて行きたい
一緒に遊んで
一緒に外で食事して
そんな思いを抱きつつ。。。
日曜日に私にあるのは数時間
今の私ならば
その時間で
過ごせる限り思いっきり娘と過ごす
あの頃の私は。。。
娘と接する時間の少なさから、
娘に対しての申し訳なさ
母親として何も出来ていない
という自信のなさ
そんな気持ちが強く
目の前にいる娘とどう過ごすかより
どんな事を娘にできるか
そんな思考ばかりで
目の前の娘の表情や行動を
ちゃんと見れていなかった
私に向けて無邪気に笑う娘の写真
あの頃の娘の写真を見ると
何だか胸がキュゥ～っとする
今・・・
外で子供をみかけると
『可愛いな』『元気だな』
そう心から微笑ましく見れる時と、
あの当時の娘と
同じくらいの母娘をみかけると
あの頃の自分の感情や不安
娘への私の勝手な申し訳なさ
そういう思いが一気に湧いてくる
今年高校を卒業する娘と
買い物へ行ったり
食事に行ったり
冗談言って笑いあったり…
そんな生活をしている今でも、
私は まだ・・・
あの頃の心に
引き戻される瞬間がある
まだ小さかった娘に
母親らしい事ができてなかった
戻ることの出来ないあの頃…
『母親らしい』ってナニ？
あの頃義父達に言われた
「お前はあの子の母親なんだから」
「あの子の母親として…」
私はあの頃の生活の中で
常に 義父達の存在を意識しながら
娘と接していた気がする
何をするにも
何を言うにも
義父達の眼を常に気にしてた
私の娘への言葉が
2人に納得のいく言葉か…
義父達がよしとする行動か…
娘と2人っきりで過ごす時間が欲しい
そう思っていた私は
いつしか
義父達に
「何か」言われない為の行動になり
自分の気持ちや意思が
だんだんと薄れていった・・・
かと思うと、
義父達を前に
部屋の床にへたり込んで
小さな子供のように
声を上げて泣き続けたりもした
なぜ どうして
そんな状態になっていたのか
今の私には全く記憶が無い
2人からとにかく何か言われ続け
それに反論するでもなく
ひたすら大泣きしていた光景が
私の中にハッキリ映像で残ってる
声を上げて
オゥオゥ。。。と
その時
レストランで仕事をしていた頃の
主人が生きていた頃の話をされ…
「お前達が
あの店を
めちゃめちゃにしたんだ」
その当時の話の
あそこがダメだ
アレがいけない
そうやって
過ぎた日々の事を
ひたすら言われていた
それはハッキリと覚えている
なんで 私が
狂ったように泣いていたのかは
その時の気持ちは分からない…
そこでも また
なんでこんなに言われるのか
やっぱり私なんていない方が…
そんな思考だけに支配されてた
その頃
本当に 苦しかった・・・
なぜだかとっても辛かった
イヤでイヤで
大の大人が
声を上げて泣いてばかりの日々…
なんでこんな思いして
生きてなきゃいけないの
娘と同じ家にいるのに
娘と過ごす時間がない
私が関わる時がない
私なんて…いる意味ない
毎日 毎日・・・
そんな思考が
私の身体中を支配してた
今の私なら
「そんな嫌なら家出れば」って思う
その頃の私は
そんな思いに覆われながら
その生活から抜け出せなかった
義父達の家から出る
そういう考えに行き着かず
とにかく
自分が消えてしまいたかった
それでも
毎朝同じスケジュールをこなし、
同じように仕事に行く
仕事先では
「笑顔の店員さん」
バイト仲間には冗談言って笑わせて
義父達と一緒に娘と過ごす時は
穏やかな笑顔の
口数少ないお母さん
その環境下の中・・・
義父から話があった
生活費として 毎月17万
「いくらか家に入れた方が
お前も気が楽に住めるだろう
家賃と食費…それから
家庭教師代として」
幼稚園の娘の家庭教師として
義母が勉強をみるから
外で頼んだら
高くつくだろうから…
そんな理由だった
その時の私のパート代
月16万チョイ
（主人の）保険も幾らかあるんだろう
なんの反論もできなかった
その日から
毎月 その金額を払い続けた
それだけ月に払えば
幼稚園の娘と2人で普通に生活できんじゃん
。。。って今は思う
娘は
「勉強なんて全然みてもらってないよー」
と言ってた
「娘をみてくれて
ありがとうございます」
そんなことを言って…
毎月 義母にお金を渡す時、
「ありがとうございます
よろしくお願いいたします」
って言いながら渡してた
娘が大きくなった時、
その頃の私の事を
「いつもお母さんばっか家で動いてた」
と言われた。
娘には
お金を渡してた事は話してなかったけど。
私の一方的な思いで
義父達の事を言ってはいけない。と
勝手に思い込み、
娘には「ずっとお世話になったんだよ」
という話だけをしてきていた。
そしたら
全然違う時に 母から聞いた娘の言葉…
「お母さんはあの人たちの事
そんなに嫌いじゃないんだよ。
だから こういう話はできないの…」と
私の母にアレコレ話していたらしい。
まだ小学校低学年なのに・・・
子供に気付かせないように
そう思ってた色んな出来事は
大人の私が思ってた以上に
子供はわかっていた
娘の方が
ちゃんと真実をみていた
そのことに気づけたのは
あの苦しかった頃の私から
ずっと時が経ってのこと
あの頃の私は苦しかったんだな
私が私じゃ無くなってたんだな
思い出したり
考えたりしたくなかった過去を
少しずつ違う角度から
ゆっくり開けるようになった
そのうえで改めて思う
あの頃は
本当に苦しかった
何に泣いてたの分からない
毎日 毎日 泣いていた
この苦しさはいつまで続くの
私はずっとこのままなの
そう思ってた泣き続けてた私は
バカみたいに大笑いして
今 生きてる時間を楽しんでる
終わりの見えない
苦しく辛い日々が
いつしか 笑い転げる日々に
今が 苦しくても 辛くても
必ずきっと 笑える日が来る
その中にいる時は
「そんな事ない」
「耐えられない」
そう思ってしまうけど
大丈夫
だいじょうぶ
必ず抜け出せる時が来る
書いてるうちに夢中になって
長々と。。。
ここまでお付き合い下さり
本当にありがとうございます
みなさんの日々に
笑顔の時間が
少しでも多くありますように