その29話目です
主人の闘病中の話や私達のアレコレ…
今回は
これまで話してきた時期と変わって、
義父との生活の渦に呑まれていく…
そんな頃の私の話です
これまでも
話に何度か登場してきた義父・・・
20代の頃 履歴書片手に
西新宿の店に飛び込み面接をした 私
その時面接をしたのが 義父
当時周りから【専務】と呼ばれ、
そのレストランの
オーナーシェフでもあった
店で専務の顔が見えた途端、
店の全てのスタッフが…
キッチンもフロアも、
いつも
異様な緊張感に包まれていた
この人が「黒だ」と言えば、
どんな色でも黒になるような…
バイト当時
聞く話 聞く話・・・
全てに 驚かされ、感心させられ…
立場的なことだけではなく、
この人の言葉には
絶対的なモノがある
と、
その当時の私は信じ切っていた
その専務が
主人との結婚で 義父 になり…
主人の病気をキッカケに
その義父と一緒に暮らす事になり…
遠い存在であった専務が、
色んな事が重なり
ひとつ屋根の下で
一緒に生活するようになるなんて…
誰が想像したでしょう
とはいえ、
元々は上司…専務…
店は閉店しても
私の中でその意識が強く、
義父や義母に
「家族なんだから」
「もっとリラックスして」
なんてセリフを何度言われても、
いつまで経っても、
変な緊張感に包まれて
私は…日々生活していた
5歳の娘と私、
『義父達2人の生活に入り込んだ』
という負い目が、
さらにその気持ちを増長させていた
負い目を持ち、
精神も不安定な状態の私…
そこに
何百人もの人々の上で働き、
弟子達を指導し、
人の動かし方や話の持っていき方…
色んなことを心得た人間が
私の弱い部分、苦手な部分、
つつくと火がつく部分、
大事に思っているモノ・・・
それら全てを把握した状態で
私に接していったらどうなるか…
その渦中にいる時は
そんなこと微塵も感じなかった
その空間から離れて
何年もの時が経ち・・・
ある日 テレビを観ていた時…
『しくじり先生』という番組に、
辺見マリさんが出ていた
その番組で話していた事・・・
洗脳
私 コレだったんだ・・・
辺見マリさんのように
拝み屋などではないのですが…
ふと思い出したのは…
店で働いている時に、
お客様から
「この店は何かの宗教団体？」
と言われた出来事。
それくらい
専務という人物に対する
周りの人々の感覚がおかしくなってた
もちろん 当時は
そんなことなんて
思わず、感じず、
信じまくってる人間でした
そして
その信じまくってる人間が、
主人を亡くした不安定な心で
小さな娘と2人
ひとつ屋根の下で
その相手と暮らすようになったら…
イヤな思いや
飛び出したい気持ちがありつつも
どうしても抜け出せない・・・
最後の頃は
そんな日々を続けていました…
この時期の話は
今までの主人との話のように
書き残したいような話ではなく、
読んでいて
気持ちのいい話でもありません。
みんなに知ってもらいたい！
という思いで書き始めたブログ
その当時色々あった出来事を
その限られた空間で起こった出来事を
とにかく誰かに知って欲しかった。
私が もし
周りの人達に話をしても、
色んな意味で力のあるあの人は
きっと
色んな形でその話を潰してく…
私が嘘を言ってる…
私が勝手に被害者意識をもっている…
色んな言葉で
都合のいい話が作られていく…
そして
それを聞く人は信じてしまう…
それだけの力と説得力をもっていた
だから私は、
地道に・・・
私達のことを知らない人にも
こんな事実があったこと
その事を知って欲しい
とにかく、
1人でも多くの人達に
この事実を知って欲しい
そう思って始めたブログだった
それが・・・
いつしかその話題から
少しづつ離れてしまって…
それは
私が力をもらっているみなさんが
暗くなってしまうような話かも…
イヤな気分になってしまうかも…
そんな思いが湧いてきて、
とにかく書いて伝えるぞ！
の気持ちが
みんなに
笑ってもらえるような話をしよう
になっていき・・・
ますます
その話題から遠ざかっていきました
でも
ここへ来て、
あの洗脳された頃の
めちゃくちゃだった自分の時期
その頃の気持ち
不安や孤独感・・・
いつまで続くか分からない
一生こんな思いをし続けるのか…
そんな思いに囲まれた
苦しいばかりの毎日…
そんな状態だった私は、
今
こんなにも
人との繋がりや
人への感謝でいっぱい
そんな気持ちを抱くようになった
同じような環境や思いで
不安や孤独感に取り囲まれてる人達が
ふと目にして
『いつか必ず大丈夫になる』
『私はひとりじゃない』
って感じてもらいたい
だからこそ、
私は
洗脳されていたような状態の自分
その頃の話を
改めて書いていこうと思いました。
読んで苦しくなったら
ごめんなさい
ずっとこの話じゃないですからね
でも
もしよかったら・・・
これからも
どうぞお付き合いください
みなさまに
心から・・・
ありがとうございます