その第23話です


いつも間が空いてしまいますが…
今回は
    『外泊許可の後半』です





4日間の外泊許可のうち、

すでに2日間を
それぞれの親達との食事会で過ごし…


             残り2日間・・・





やりたい事、

行きたい所、


上げだしたらキリがないけど




外泊許可が取れる可能性が出た時から


主人が思い、考える
         その時間の過ごし方・・・



      「会いたい」
      「一緒にいたい」
 
              と思う人達との食事会




その頃の主人は
       かなり食欲も落ちていて、
 
 色んなモノなんて食べれない…

    量だってほんの少しだけ…



それでも、

  それぞれの親や兄弟達と一緒に

        食事会をしたかった…



みんなと一緒に     同じ空間で、


  冗談を言ったり

     笑いあっている

            いつもの風景の中で


みんなと過ごしたかったから・・・






主人は本当に楽しそうだった



兄弟のやり取りや

みんなの普段の会話を聞いて、


その光景をみて
             穏やかな笑顔をしてた



私は・・・
     いつもの日常の光景の中に
         主人の姿があることが
                       嬉しいと思った




何でもないような事でも
    声を出してケラケラ笑っていた


      この時間が
          ずっと ずっと続けばいい…


  笑顔の奥の
        私の心は そう思っていた




そして
外泊許可 3日目・・・


 この日は

主人の言う
        「2代目母ちゃん」との食事




当日 

    主人は

 「待ち合わせの前に
             行きたい所がある…」


    

デパート内にある、
           小物雑貨売り場へ…



痩せた体で、
         体力の落ちた主人


その頃の移動は
          ほとんど車椅子だった






   今でもまだ足りないと思うけれど…

その頃はもっともっと
環境が出来ていなくて、



行きたい所に行くのに
車椅子ではやたらと遠回りだったり、


上がる時にはスムーズだったけど、
降りる時には
エレベーターが見当たらず…




そんな状況の中、
             異様に覚えてる光景・・・



何だかやたらと長い階段を

車椅子の主人が
手すりにつかまりながら降り、

私が車椅子を抱えながら降り、

当時4歳の娘は
私達を気にしながら
小さい体で1人必死に降り・・・






そうなるに至ったのは
  車椅子で降りる状態の環境が
周りにスグ見当たらず…


主人の性格から


 「もういいよ!めんどくせぇ。
                      俺ココ歩くから…」

と 言い出し、



 「えっ、そんなの無理だよ。
      もっと先行けばきっとあるよ」


と私がいう間にも



             時間がもったいない



そう言って

自ら車椅子を降り、

手すりにつかまり

細い身体で  息を切らしながら
      階段を降り始めました…



 




    自分達がこうならなければ

    この不自由さは分からなかった…




    当たり前にすごしていた頃には


  この状況で不便を感じる事に

           何も気づかなかった…





階段が

       とてつもなく長く感じた…








そんなことがありながら、

 たどり着いた  小物屋さん




  主人は


    2代目母ちゃんへの

          プレゼントを選ぶため、


   ここに来たがっていたのでした






私がもっと色々気づくべきなのに…



   

 そう心の中で思いつつ、


主人がアレコレ悩むのに合わせ

アチコチ車椅子を移動し、







何十年かぶりに会ったお母さんと、

改めて

        面と向かって会う…





その時間を目前にして


なんともいえない感情が

 主人から溢れてくるのを感じた…







主人がこういう状態にならなければ

もしかしたら

なかなか会えずにいたかも…





           2代目母ちゃん


その女性は

何だかとても可愛らしくて…


初めて会って、


まだそんな会話もしていないのに


とても 気持ちいい空気で…





主人とはまた違った緊張感だった私


初めて会ったにも関わらず、

何だかとっても落ち着いて

                     不思議な安心感






主人が病気になる前から

話を聞いていた その女性と、


こうして

       一緒に過ごしている事が

不思議なようで、



こんな風にして会えるのが

主人の病気がキッカケだなんて…


 と

ちょっぴり悲しくもあった







でも

その女性と過ごした数時間は

本当に楽しかった




主人も笑っていた

私も笑っていた


 娘も

 母ちゃんも



みんな笑って

ひとつのテーブルで食事をした




 主人が

        真剣に選んだ髪留め


母ちゃんは

 スグに目の前で
          私達につけてみせてくれた




 おどけたように

               「どう?」

と ポーズをとった仕草に、


その女性の

        優しさや心遣いが溢れていた





主人がよく話してくれてた

  あの2代目母ちゃん


            この人なんだな…






そんなステキな感情が湧く中、

我が娘は

なぜか寿司屋の甘エビにハマり、

食事がひと段落した状態で

         「おかわり甘エビ」

   を何度もするという・・・滝汗



笑えるけど、
母としてはちょっとドキドキ…
(そんなに頼んでお札大丈夫目?)



最後テーブルの上に

やたらと
甘エビの尻尾が乗った皿…笑い泣き笑い泣き笑い泣き








あんなコト

こんなコト


  色々あったけど、

いっぱい笑って楽しんだ時間でした






主人の事があって
 
     出逢うことができた人





その女性とは

今でも娘と一緒に会って
               女子会したりしますデレデレ
         (女子会ーーー



 主人の繋いでくれたご縁です




  あれから10年以上…
 
相変わらず

       可愛い女性なんです
(年下の私が言うのも何だけど…)







キッカケは

 ちょっぴり悲しいけど、

     出逢えてよかったと思う人…



  

外泊許可3日目・・・

 主人のその日のノートには


   「みんな笑っててよかった」 

   「みんな楽しそうでよかった」


 
体がしんどいのに

ほぼ初対面の状態で会う

          お母さんや私達の事を

  スゴく気にかけているのが

         文章からにじみでていた…







思い出してるうちに
色々溢れてきて、
外泊許可の話を今回で終えるつもりが
3日目の話で
          いっぱいいっぱいですチュー



続きは
       また次の機会に・・・デレデレ





今年も残すところあと2ヶ月アセアセ
皆さま、
   体調崩さないように…
寒さに負けず 
  笑顔多き日でありますように照れキラキラ