前立腺がんはPSAという血液のマーカーですぐに判明します。

 標準値は4以下で、私は前職の最後の定期健康診断(2019.11、59歳)で1.9、その前年が0.6で基準値内であり、前立腺がんの危険性やPSAなど全く認識していなかったので数値が急増していたことなど気にもしていませんでした。

 

 今でしたら、わずか1年で0.6→1.9と3倍以上になっているのは、前立腺がん発症の可能性大と捉え、PSA FT比検査、超音波・MRI検査等を行い、状況により生検検査を行っていたと思います。

 

 定年退職後の再就職先の健康診断(人間ドック)ではPSAはオプションとなっており検査していませんでした。そして最後の検査から2年後の61歳でステージ4の前立腺がんが発覚しています(2021.2 PSA:148)。

 

 前立腺がんはもうすぐ日本人男性のがん第1位となるようであり、50歳以上、できれば40歳位からPSAの数値をチェックしていくことを強くおすすめします。

 

 なお、フィナステリド含有の育毛剤フィンペシアは、前立腺がんの検査でチェックするPSAの値を下げ、前立腺がんが見落とされる恐れがあります。

 私もこのような作用があることを知らないまま52歳頃から飲んでいました。飲まないことを強くすすめます。どうしても服用する場合は、必ず担当医にフィナステリド含有の薬を飲んでいることを伝える必要があります。フィナステリド服用者については、「PSAの2倍評価にするか、可能ならその上昇率で評価しなければならない」とする医師もいます。