土曜の夜、外出が許されたなら・・・!

皆さんはどこに行きますかね?

筆者はそう・・・・・今は、映画に行きます!(飲みには行きにくいからね・・)

 

当ブログでは109シネマズエキスポシティを紹介することが多かったですが、今回は久ーしぶりに、イオン茨木に上陸しました!

 

そして、今回鑑賞するのは、爽やかと巷で評判な、「コーダ あいのうた」だー!!

名作「いとみち」との共通点とは

筆者はリメイク元の映画である「エール!」(2014)は未見なので、まっさらな状態で観たのですが、結論、本当に爽やかな青春映画でした!

そして、「他者を思っての表現こそが貴い」といった点は、最近当ブログでも紹介した、「いとみち」(横浜聡子監督)を想起させましたー。

 

↓監督はシアン・ヘダーさん。女性監督同士であることも、「いとみち」との共通点ですよね。

 

 

ちなみに、本作、21年4月のサンダンス映画祭で同映画祭史上最高額の26億円で配給権が落札されたそうです。巷での評価の高さをうかがわせます。

他者・家族と主人公の関係、「コーダ」というタイトル

もう開始から、青春映画バリバリな本作。漁船の上で歌っている主人公・ルビー。どうやら父と兄は耳が聴こえないらしい。。そんなお父さんでも楽しめる音楽はラップ。ベースの重低音が身体に伝わるから。「なるほど」と面白かったです。そんな家族を少し恥ずかしいと思うルビー。。。
 
そこからは、キラキラしたシーンと、そして家族との愛すべきも切ない・葛藤の時間が流れる、青春映画のシーンの連続。それが音楽劇であるという。
もう、筆者(おっさん)の大好物じゃないですか!
もう書きたいことあり過ぎるので、画像とともにはしょっていきます!笑
 
↓気になる男子・マイルズと同じ合唱部に入り、デュエットをすることになった主人公ルビー。
 正面だと気恥ずかしいので、背中合わせになるところとか、映画的画作りとしても◎
 このあと、耳の不自由な家族ならでは?の笑えるエピソードが待ってます♪

 

青春映画の大事なマターは他者との出会いを通しての成長。マイルズ以上にビンビン 

 なのが、V先生!

 いやV先生、最高でしょ!どのシーンも最高で、もっと観ていたい。

 演じる俳優さんはエウジェニオ・ダーベスさん。メキシコの俳優/コメディアンさんです♪

↓家族とのシーンも◎ 終盤に向けて胸熱シーンが満載の本作。

 

 一番は、お父さんが、娘の唄の上手さを他者の反応で知るシーン。

 ここ、劇場が突如「無音」となり、ルビーの家族はルビーの歌唱がどう見えているか、

 雄弁に語ります。

 

 個人的には兄貴とのこのシーンも良かった◎

 しょーもない映画だとしらけるシーンですが、映画の中で重ねてきた家族との関係、兄妹の

 思いがあるので、すっと降りてきたシーンでした。

「CODA(コーダ)」というタイトルもバッチリですよね◎

 

「Children of Deaf Adults」の頭文字であり、楽曲・楽章の終結部の意味もあります。

後者の意味が泣かせますよね。新たな世界に飛び込むべき主人公。そのためには家族との今までの関係を一旦「終結」させなければならない・・・泣

クライマックスの試験での歌唱シーン♪

このシーンが当ブログで筆者が一番語りたかったシーンです。

 

唄はジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」。

 

何が感動的かというと、言わずもがな、途中からルビーが2階席に座っている家族のために、手話を交えて歌いだすところです。

 

ベタと言われればそうなんですが、やはりグッとくる。

それは前述しましたが、このシーンが、「他者を思っての表現こそが貴い」ことを見事に表したシーンだからなのだと思います。

 

ルビーがV先生に「歌うとどんな気持ち?」と聞かれて、手話で答えるシーンが序盤でありました。そこと繋がっている、彼女の豊かな表現の源泉も表したシーンでした。お見事◎

 

(蛇足)ラストシーンの手の意味とは??

ASL(アメリカの手話)で「I REALLY LOVE YOU」の意です。
 
この映画は手話のアップで終わるべき、そしてこれしかないという手話。
素晴らしいエンディングでございました!
 
・・・他にも、発表会でのボウイの「スターマン」の選曲の渋さとか、人それぞれに語りたいこと満載になるであろう、この映画。
 
とにもかくにも、音楽劇です!
是非×2劇場でウォッチしてください!!
 
今年暫定4位(4/17 配信作品・旧作含む)