Pink Floydの「狂気 The Dark Side Of The Moon 」のリリース50周年関連作品2作。

 

 本作は8作目のスタジオ・アルバムであり、1972年1月20日から始まったイギリスでのツアーから初期のヴァージョンが演奏され、ツアー中に作曲・編曲を続け、6月から1973年1月にロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音され、1973年3月1日にアメリカ、3月16日にイギリスで発売された。

ジャケットはHipgnosisのStorm Thorgersonがデザインし、グラフィック・デザイナーのGeorge Hardieが描いたもので、全世界で発売以来5000万枚以上を売り上げている。

Pink Floyd(ピンク・フロイド)

 まず新たなデラックス・ボックス・セットには、

 ・本作のJames Guthrieによる2023年最新リマスタリングを施したCDと見開きジャケットのLP

 ・5.1ミックスとリマスタリングされたステレオ・バージョンとドルビー・アトモス・ミックスを収録したブルーレイとDVD

 ・「The Dark Side Of The Moon - Live At Wembley, 1974)」のAndy JacksonによるリミックスのCDとLP

   アートワークはGeorge Hardieが1973年に手掛けた、アルバム・ジャケットの原画が使用

 ・1972年―1975年の全英・全米ツアーからレア・未発表写真を収録した160ページ・ハードカバー本、

 ・オリジナル盤の76ページ楽譜集

 ・7インチ・シングル2枚(「Money / Any Colour You Like」 「Us And Them / Time」)

 ・1973年にロンドン・プラネタリウムで行われた本作試聴会のEMI制作パンフレットおよび招待状のレプリカ

など豪華特典も収録される。

 

(ボックス・セットは輸入盤のみ)

Pink Floyd(ピンク・フロイド)

 

 

 新規リマスター版はCDとしてはこの限定ボックス・セットのみの発売で、前回のリマスターと比較してもかなりの良い出来、本ボックス・セットを購入出来なかった方は、配信のハイレゾ音源の入手をお勧めします。

 「The Dark Side Of The Moon - Live At Wembley, 1974)」は限定で別売りされている。

 この作品も前回のボックス・セットの音源と比較してもかなりクリアで聞きやすい作品に仕上がっていて、彼らがいかに演奏の上手いバンドであったかがよく分かる(50年前に'On The Run'をライヴで演奏していたのはある意味凄い出来事)。

 

 

 もう1作品は「原子心母 Atom Heart Mother (箱根アフロディーテ50周年記念盤)」に続く、本作の日本独自企画盤が限定発売。

 ・2021年に海外Analogue ProductionsからリリースされたHybrid Multichannel SACDのマスターを使用したCD   

 ・7インチ紙ジャケ、特典満載の豪華仕様。

 ・帯は70年代に日本発売された超レアな4ch Quadraphonic版の“金帯”を使用

 ・ 1972 Pink Floyd In Japan フォト・ブック(全48P、1972年の空港、ライヴ、日本滞在時模様)

 ・1972来日公演ツアー・パンフレット(全16P、縦長)
 ・1972来日公演チケット(1972年3月6日東京都体育館<赤>、1972年3月7日東京都体育館<青>)
 ・1972来日公演ツアー告知ポスター(東京:東京都体育館)
 ・1972来日公演会場で配布された幻の歌詞リーフレット『月の裏側-もろもろの 狂人達の為への作品-』」
 ・1972来日公演ツアー告知フライヤー(大阪:フェスティバルホール)
 ・宣伝用チラシ (『狂気』宣伝用レコード会社手書きチラシ)
 ・来日記念ステッカー(当時の来日キャンペーン特典丸型ステッカー)
 ・来日記念盤シングル・ジャケット(「ピンク・フロイド/ビッグ4」、「青空のファンタジア」)
 ・オリジナルLPに封入されていたポスター2種
 ・オリジナルLPに封入されていたステッカー2種

 

狂気SACD

 こちらは、コアなファンにお勧め作品。