過去に放送された音源をCD化し発売しているAlive The LiveシリーズからRoger Watersの1984年7月26日のライヴが「Chicago 1984」として発売。

Pink Floydで没になったコンセプト元に初ソロ・アルバム「The Pros And Cons Of Hitch Hiking」ではEric Claptonが全曲ギターを担当。

1984年と1985年の2回ツアーが行われたが、本作は前半のツアー音源で、6 月16 日のスウェーデンのストックホルムからスタートし、ヨーロッパ~北米で19 公演を行われた。

本作は、最終公演となる7 月26 日のイリノイ州シカゴでのコンサートで地元のFM で収録・放送されたもの。

最近ツアー後半のライヴ音源がCD化されたが(ギターはEricのバンドにいたAndy Fairweather LowとJay Stapley)、マネージャーの忠告を断りこの前半のツアーに参加したEricの演奏が聞けるのは貴重(サポートのギターはその後Pink Floydのツアー・メンバーとなるTim Renwick)。

コンサートの全曲が収録され、1部はPink Floydの曲、2部は「The Pros And Cons Of Hitch Hiking」を全曲、アンコールは'Brain Damage'と'Eclipse'を演奏。

「The Pros And Cons Of Hitch Hiking」の演奏は問題ないが、Pink Floydの曲はEricにはあっていなく違和感がある。

初ソロ・ツアーはホール級のコンサートだったが、チケットの売り上げは芳しくないにもかかわらずこのままソロ活動を続けたRogerと、同じくホール級のコンサートでチケットの売り上げは芳しくなくPink Floydの再活動を始めるDavid Gilmour、現在はスタジアム級の会場をソールドアウトにする2人の今後を考えると面白い。