屋久島釣行のはずが、まさかの行き先変更

10月。しばらく釣りに行っていなかったこともあり、「今回は気合を入れて屋久島へ行こう!」と準備を進めていました。

土曜の夜に熊本を出発し、鹿児島港から朝8時発のフェリー屋久島2号で宮之浦へ。
昼頃に到着したら、そのまま堤防で翌日昼前まで釣り、
昼1時のフェリーで鹿児島に戻って熊本着が夜8時――
私にとっては“いつもの弾丸スケジュール”です。

ところが金曜夜に「やんごとなき事情」で出発できず、屋久島行きは断念。
翌朝、行き先を急きょ“牛深深海湾の漁港堤防”に変更しました。
(牛深といえば沖磯ばかりで、陸からの釣りはほとんどありません。)

 

豪雨の中のドライブと“かかしの里”

朝5時に出発。
しかし本渡に差しかかるころから天気が急変。
猛烈な雨で前が見えず、ワイパーも役に立たないほどの豪雨。

 

途中、トイレ休憩で立ち寄ったのが「道の駅 宮地岳 かかしの里」。
最近はどこへ行くにも“道の駅チェック”が癖になっており、つい寄り道。

 

朝7時、駐車場には1台も車がなく、店もまだ閉まっています。
歩いてみると、ここは廃校になった小学校をそのまま利用した道の駅。
校舎の雰囲気がそのまま残り、いたるところに「かかし」が立っています。
 

人気がまったくない中で、見守るように立つかかしたち――
 

不思議と懐かしさと寂しさが入り混じった、印象的な風景でした。

 

 

トイレや増築部は新しくとてもきれいです。
ちなみに帰りにも寄りましたが、食事スペースや販売コーナーも増築されていて、
天草の特産品が並び、休憩するにはとても良い場所でした。


牛深到着、そして“アジゴ地獄”のはじまり

道の駅から20分ほどで深海漁港に到着。
しかし雨の勢いはまったく衰えず……ここまで来てさすがに気分が沈みます。

 

1時間ほど車で待機していると、ようやく小降りになってきたので傘を差して釣り準備開始。
基本はフカセ釣り。小魚が釣れたらそのまま泳がせで大物狙い、というのが私の定番です。

撒き餌は【オキアミ+山本釣具オリジナルクロ集魚剤+V9】の黄金トリオ。
しかし雨が強くなったり止んだりで、撒き餌はすぐびしょびしょ。

それでも釣り開始。
 

しばらくするとアジゴが釣れ始めたので泳がせセット完了。
 

 

ところが……どこに投げてもアジゴ!
撒き餌をしていない30m先に投げてもアジゴ!!
もう“アジゴ地獄”状態で参りました。

ツケエはオキアミのみ。手の打ちようがない。
しかも初めての堤防なので、ぶっこみ泳がせも底の状態がわからず、
根がかりとの格闘。
帰るころにやっと“ここは根がかる・ここは安全”というポイントがつかめてきたくらいです。


結果は…アジゴ50匹! でも満足の釣行

結局、ふかせで釣れたのはアジゴ50匹。
それ以上はさすがにやめました(笑)。
正直、サビキを使えば1000匹も夢じゃない勢いでした。

大物こそ釣れませんでしたが、
 

初めての深海湾堤防の様子もつかめて大満足。
一度来たかった場所で竿を出せた、それだけで十分です。

 

「次は大物が釣れるはずだ――たぶん。」

 

そんな前向きな気持ちで、帰り道も“かかしの里”にもう一度立ち寄りました。
釣果はさておき、心に残る秋の釣行でした。