海を望む高台の贅沢 ― ホテルマルゲリータで過ごす静かな夜

五島列島リゾートホテル マルゲリータは、中通島の北へ細く伸びた半島、有川からさらに20分ほど上がった高台にあります。ホテルからは東に五島灘、西に東シナ海と、両側の海を望むことができます。もともとは国民宿舎だった場所で、2012年に公設民営でスタートしたとのことです。隣には椿体験工房(椿油が特産みたいです)、カトリック曽根教会もあります。

マルゲリータロビー

 

国民宿舎という言葉を聞くと、なぜか今でもワクワクします。
熊本・水俣の湯の児温泉にあった国民宿舎「水天荘」に、小学生の頃、毎年夏休みに3~4泊していた思い出があるからです。プール、アスレチック、卓球、他の宿泊者との交流…。あの頃の夏休みの楽しさが、今でも鮮明によみがえります。そんな原体験があるせいか、「元・国民宿舎」と聞くだけで本能的に期待してしまうのです。ホテルマルゲリータは新築ですが。

 

国民宿舎水天荘(modokiさんブログより。ずいぶん前に廃業)

 

 

12月下旬の上五島はどうやらシーズンオフ。えび屋さんもそうでしたが、マルゲリータも宿泊客が少なく、とても静かです。どこか“独り占め”しているような、ぜいたくな感覚があります。

 

リゾートホテルらしく、スタッフのウェアはカジュアルで少しコミカル。横縞シャツにジーンズというスタイルで、どこか「ウォーリーを探せ」のウォーリーを思わせます。程よい親しみやすさがあり、肩肘張らずに過ごせそうです。

 

部屋に案内され、一通りの説明を受けた最後にスタッフの方が
「今の時期は朝日が正面に昇ります。晴れたら本当にきれいですよ」
と教えてくれました。期待が高まります

 

部屋に着いてまずやることといえばWi-Fi接続。しかし、どこにも案内が見当たりません。フロントに電話すると、アクセスポイントとキーが印刷された紙をわざわざ持ってきてくれました。ネットのレビューで「Wi-Fiがない」と書かれていた理由はこれかもしれません。あるのに、あえて部屋に掲示していないのは何か意図があるのでしょうか。デジタルから少し距離を置いてほしい、というメッセージなのかもしれません。

 

荷物を片付け、まずは大浴場へ。初日は外気温が低く露天風呂は利用不可でしたが、入浴者は2、3人ほど。広い湯船をほぼ独占し、ゆったりと旅の疲れを癒しました。

 

部屋でしばらくくつろいだ後、いよいよ夕食です。広いレストランにわずか4組。うち1組は幼児から高齢者まで10人以上の大家族で、とてもにぎやかでした(いったいいくらになるのだろう…と余計なことを考えつつ)。それ以外は静かにイタリアンを楽しむ大人の空間です。

 

 

この日のコースは――

【アンチパストミスト】


・天然鮮魚のカルパッチョ
・人参と柑橘の五島ラペ
・鯖のマリネと島の生ぶし
・五島美豚の自家製ハム
・生ハムと果実のワインビネガーマリネ

 

【プリモ・ピアット】
 

・五島牛 ペロリすき焼き風

 

【セコンド・ピアット】
 

・レンコンと五島美豚のラグー手打ちパスタ

 

・魚介の出汁が効いた白ワイントマト煮込み

 

【ドルチェ】
 

・テリーヌショコラと五島の塩ジェラート

 

久しぶりの洋食コース。グルメではないので細かな表現はできませんが、どの料理も気取りすぎず、見た目も味も素直においしい。地元食材がさりげなく生かされていて、満足度の高い内容でした。たまにはこういうコース料理もいいものです。

 

食後、部屋に戻り明日の天気予報をチェック。
天気は回復し、気温も上昇とのこと。

 

――よし、明日は釣りだ。

 

気合が入ってきました。
 

次回はいよいよ、上五島での初釣行です。