今回は、私が描いた似顔絵の1枚について書いてみようと思います。

少しだけ背景をお話しすると、
私は3年ほど前まで、病院で情報部門(システム・診療情報管理)の責任者を務めていました。
約20年にわたって、先生方の
講演資料の作成や発表サポート
を行い、
多くのドクターと関わってきました。

 

中でも、特に印象深かったのがN先生です。

 

N先生は、うちの病院に来られる前は大規模な総合病院で外科医・院長としてご活躍されていました。
しかし、こちらに来られてからは、東洋医学を中心とした医療の実践者として歩まれていました。

物腰やわらかく、人にやさしく、
誰にでも変わらず誠実に接するその姿勢に、私はいつも感銘を受けていました。
心から「こういう人になりたい」と思える、本当に尊敬する先生でした。

 

そんなN先生の似顔絵を描いた1枚があります。
これまでたくさんの似顔絵を描いてきましたが、
この作品は私の中で特にお気に入りの一枚です。

 

 

 

自分なりに、N先生の持つやわらかさ、誠実さ、あたたかさを表現できたのではないかと感じています。

残念ながらN先生は数年前にご逝去されましたが、
このイラストを見るたびに、先生の笑顔や声が、頭の中によみがえってきます。

あらためて思います。
 

どんな場面でも、冷静に、やさしく、真摯に向き合うという姿勢。
それは私にとって、ずっと変わらない**“お手本”**です。

 

まだまだその域には到底届きませんが、
少しでもN先生のように、人に寄り添える存在でありたいと、今も思い続けています。