あはれとも
いふべき人は
思ほえで
身のいたづらに
なりぬべきかな
謙徳公
私のことをかわいそうだと言ってくれそうな人は思い浮かばず、きっと私はむなしく死んでしまうに違いないだろうなあ。
・いふべき人は
人は相手。最愛の人。
・思ほえで→おもほえで→おもおえで
思い浮かぶ
「で」は打ち消し。
・身のいたづらに
「いたづら」はむだだ、はかない、死ぬ。
ここでは死ぬことを指す。
◯山口志道の解釈
死ぬまで一緒にいようと思っていたあなたに見捨てられたなら、今はいかんともし難く、私は恋しくて、恋い焦がれて死んだとしても、哀(アワ)れと思ってくれる人に覚えもなく、実に犬死となってしまうかな。
・思ほえ
覚え。
◯一般的な解釈と志道の解釈の違い
ほとんど同じですね![]()
◎「拾遺集」にこうあります。
言い寄ってきた女性が後につれなくなって、さらに逢ってくれなくなった、と。
僕には言い寄ってきてくれた女性がまだ1人もいないのでそんな気持ちわかりません![]()
◯謙徳公 けんとくこう
924〜972
藤原伊尹 これまさ。
藤原義孝の父、貞信公忠平の孫。
「後撰集」の編纂を統括した。
この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。
山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。
鷹屋敷洋史
参考図書
・「百首正解」山口志道
・「言霊秘書 山口志道言霊霊学全集」八幡書店
・「原色小倉百人一首」文英堂
鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著
・「ちはやと覚える百人一首」講談社
漫画 末次由紀 著 あんの秀子
・「千年後の百人一首」リトルモア
清川あさみ+最果タヒ

