夏の夜は
まだ宵ながら
明けぬるを
雲のいづこに
月やどるらむ
清原深養父
◯一般的な解釈
夏の短夜は
まだ宵のままと思っているうちに明けてしまったけれど
いったい雲のどのあたりに月は宿を取っているのだろう。
・秋は夜長と言うのに対して、夏の夜は短夜(ミジカヨ)と言います。
・宵ながら
宵のままで、宵であるのに。
・いづこ
どこ
・やどるらむ
やどるは宿を取る
らむは〜しているのだろう。
◯山口志道の解釈
古今集夏に月がきれいな夜の、夜明け前に詠んだ歌とある。
夏の夜のまだ宵の間と思っているうちに、明け行く空を見れば、月は空を渡りきる事が出来ず、いまだに空に残っているはずなのにその光はない。
どこか雲の中に宿でも取ってしまったのだろうか。
◯一般的な解釈と志道の解釈の違い
ほぼ同じようですね
◯清原深養父 きよはらのふかやぶ
九世紀末から十世紀前半の人。
清原元輔の祖父。
清少納言の曽祖父。
琴の名手で、晩年には洛北に補陀洛寺を建てて住んだ。
補陀洛寺
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000199
補陀洛寺は鞍馬山の麓にあるようですね。



