暴力は、
それが、肉体的なものであれ、精神的なものであれ、
人を傷つけ
無力にさせ
自信を失わせる。
生きるエネルギーを、奪う。
幼いわたしは
こんなことをしている
父を
とってもかなしいって
おもってた
お父さんが
こんなことしなくてすむ世界がくることを、
心底、願っていた。
今
世界は暴力に満ちている。
わかりやすい暴力だけではなく、
とってもわかりにくいカタチの
構造的
暴力
も。
傷つけられたものは、
こころに
憎しみのタネを
宿す。
やり返してやりたい。
同じように傷つけてやりたい。
こんな理不尽なことが、
ゆるされる世界なら、
いっそ壊れてしまえ。
わたしのなかに
静かにふりつもった怒り。
怒りはやがて、
憎しみとなり、
怨念にまで。
わたしのハラにたまった怨念は、
この世界を支配してるモノたち
暴力と、
同じだった。
憎しみ、憎悪、
なにかを傷つけることによって、自尊心をたもつ。
そんな精神異常としかおもえない
支配に
つながるもの。。
リトル支配者が
わたしのなかにも
いた。
自分の無意識にあるものにこそ、
目を向けて、
救いだそう。
わたしのなかの
モンスターは、
もともとは
ただただ
かなしかった、さびしかった
子ども。
怒りで我を忘れてしまった
ナウシカのオームの、ように。
もののけ姫の、
人間に理不尽に殺されつづけて、
タタリ神となった
いのししのように。
