時間を、トップに浮上した7周目に戻します。
その場に少しだけ留まってから
またもや、Aパドに向かって歩き出しました。
今度は、衝動的ではありません。
アタマの中は、驚くほど冷静です。
富士のホームストレートは、ファンにとっても長いんです。
このまま表彰台に乗れるなら
Bパドの上からは、チェッカーが見えないし。
レースを終えてからでは、人込みをかき分けて走ったとしても
加藤さんが戻ってくるまでに、パルクフェルメへ辿り着けません。
ここは、年間10回近くFSWに来ている強み![]()
サインボードで残り周回数を確認したあと
追って来る、35、55、11、4までの距離を目測。
ネットでラップタイムを確認。
決勝中にお会いする約束をした方にもメッセージを返します。
「表彰台の下でお会いしましょう!」
ただ、カラダのほうは、素直です。
緊張で、だんだん胸のあたりが痛くなってきます![]()
いつものとおり、2号車と87号車の実況をTwitterにUPしたいのですが
指にチカラが入ってしまって、うまく打てなくなっていました。
たった一言の投稿
「吐きそう。。。」
これには、珍しくなんのRTもナシ。
もしや、単なる食いしん坊かと思われて、ドン引きされたのかなぁ
などと思っていましたが
あとから聞いたら
みんな、想像どおりのつぶやきに、大笑いしていたそうです![]()
途中で、500クラスのファンの方たちに
「凄いね~!」
と、手を振っていただいたりしたあと
Aパドビル屋上の真中あたりで荷物を下ろした時
ピットレーンを走っていくマシンがありました。
GT-R![]()
追いつかれるかと思っていた2番手の35号車が
戦列を離れたんんですっ
ファンの方には申し訳ないんですけど
言わせてください
よっしゃ~~~~![]()
と、思っていたら
ストレートで
まるで500に譲るかのように
GAINERにパスされる、CRZの姿。
速い・・・・・。
いよいよ
11号車GAINERが、2位浮上。
ドライブは平中選手。
すでにベテランの域に入ろうとする彼は
S耐の頃に
「写真、お願いします。」
と、言うと
「いいですよ。」
と、カメラを受け取って撮る側にまわろうとしてしまうような
あの、ポヤンとした平中くんではございません![]()
そのうえ、今週末のメルセデスのポテンシャルは、良いっ![]()
「由良さんが、ちょうど最後のあたりで追いつかれる計算だって言ってる!」
Twitterからはテレビ組が情報を送ってくれます。
残り6周で、GAINERと加藤さんは、3秒差。
向こうは39秒台、コチラは40秒台。
そのうえ
その後ろからは
やっぱり来ました
谷口信輝選手が駆るBMWミク号![]()
役者は揃った![]()
気になるには、マックんの状態。
「ストレートは遅いけど、コーナリングは任せて
」
という紫電くんと違い
「コーナリングもイマイチだけど、ストレートもイマイチなのぉ
」
と言うのが、マックん![]()
その上、今回は
もともとダウンフォースが少ないマシンなところへ持ってきて
わざとリアウィングを寝かせ
いっそう、ダウンフォースを少なくさせていたんだとか。
あとから読んだHonda Cars Tokai のfbでも
かなり早い段階で、加藤さんから
「100Rとかリアがタレタレ!」とラジオが入っていたんだそうで。
(生で聴いてみた~~い)
でも、
テレビを見ていた皆様
そんなふうに見えましたぁ![]()
見えないでしょ
それが加藤寛規のドライビングなワケっすよ~![]()
![]()
いやいや、自慢してる場合ぢゃないんだ![]()
残り4周
平中くんが追いついてきました![]()
![]()
前には周回遅れの山野さん。
ご勇退レースなのは承知しておりますが
すみません、どいてくださ~~~い![]()
無事にパナソニックを駆け上がる2台は
そのまま、富士名物ストレートへ![]()
シーズン中を考えると
メルセデスの最高速には勝てないマッくん
ここで抜かれちゃうのか![]()
と、思ったら
加藤さんが
速い
むしろ差を広げながら、眼下を突っ走っていくマクラーレン。
カッコイイ![]()
ファイナルラップ
もちろん、場内モニターには
加藤さんと平中くんのバトル。
平中くんのラインを読み切り、インに入る加藤さん
抜けない、これは、抜かれない![]()
そのまま
トップでチェカー![]()
やった~![]()
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エヴァRT初号機アップルMP4ー12C
初優勝![]()
場内からは、大きな拍手。
ワタシのスマホにも
沢山の「おめでとう
」
もちろん
マックんを迎えに走ります![]()
ただ、不思議だったのは
まったく緊張がおさまらない自分。
「勝ったんだよ、勝ったんだよ。」
そう言い聞かせながら階段を下りてパドックに出ても
見慣れた風景にベールがかかっているよう。
パルクフェルメに着くと
加藤さんが来ました![]()
キャップをかぶり
後藤監督と握手を交わし
前にここでアップした、あのガツポーズ。
それから
Jスポの方などに促されて表彰台の下へ
と、一瞬
あ・・・・
撮りたかった
笑顔。。。
サーーーっと、目の前のベールが消えて
加藤さんだけが
逆光の中に、くっきりと浮かんで見えるようでした。
でも、次の瞬間
その姿は
涙で、よく見えなくなってしまいました。
つづく
(あれ??)
