黒ひげのブログ
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おっさんの近況とその想い

新型コロナウィルス感染症のために不要不急の治療はできるだけ控えるようにお願いしますと言う、

厚労省から日本歯科医師連盟への要請があってからの最近の当院の現状をお話します。

結果から言うと1日の患者数も仕事量も全く以前と変わっていません。ただし内容は少し変わりました。

予防的なもの(痛みがないが健診してほしいとか、子供のフッ素をお願いしたいとか)はお断りしたり、

先延ばしすることをお勧めしたりして2割ほど減りました。ですが、虫歯が痛くて眠れないとか、入れ歯や差し歯が壊れて食事ができなく困っているとか、親知らずが腫れて口が開かない、などの不要不急とは到底言えないものが2割以上増えております。中には頸部の主張を主訴に来られて病理検査の結果ガンであった患者さんもおりました。

 

前の回のブログでもお話した通り、歯科医療の場合、我々従事者は新型コロナに限らずあらゆる感染症のリスクが高い仕事です。ですが、保険制度の中でできる可能な限りの対策をとって治療に望んでいるのが現状です。先ほども言った通り、不要不急でない治療がほぼ100%であるにもかかわらず、「不要不急でない治療を、お金のためにやっている」的なトーンで記事にしているマスコミの状況をみると本当に嘆かわしく感じます。100%ボランティアでやっている病院やクリニックってありますか。勤務している医師や看護師が給料は必要ありませんのでただで働きますって言う病院やクリニックってあるのですか。みんな利益を出すことによって、次のいい治療を行うための機材などの資金につなげているのです。

エアロゾルによる感染の危険性を謳うがために、国民の口腔内の病気と戦う者たちにマスコミも、それを鵜呑みにしている方々も、よくそんなことが言えるものだと呆れるばかりです。僕は痛くて困っていて、先生のところで診てほしいと言う患者さんがいる限り治療をしていきます。自分もスタッフも患者さんもできる限り守りながら。感染リスクも話しながら。

 

エアロゾルに対する対策をきちんと講じても拡散を抑えられるのは頑張っても90%までと言われております。きちんとというのは、適切な口腔内サクションの使用と口腔外吸引装置の併用、そして診察台の仕切り(隣との壁)です。そしてその90%を少しでも上げるために空気の停滞を避けることが大事で、当院の例で言えば、開設当時からですが強制換気システムで24時間休む事なく常時換気されています。それでもウィルス対策は絶対に100%OKとはなりません。なので、歯科治療に不安のある方は受診されない方が良いかと思います。

 

でも忘れないでください。日本全国の歯科医院がもし診療をやめたら、国民のQOLは一気に下がり、歯科以外の医療機関の負担が増え、結果として医療崩壊の道です。

色々な対策を講じて頑張っている歯科医師は大勢いるのです。それがあなたのかかりつけ医かもしれません。

 

歯医者になりたくてなった僕です。歯医者になるにはどうしたらいいのかなーと思って調べたら歯学部にいかなければならないと中学の時に知った僕です。「人を診る」という誇りがあり、応援してくれる人たちがいるうちは頑張れると思います。

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