探偵のグルメ3食目は自家製角煮ラーメントマトチーズです。

 

 

 

探偵は主に調査後にお腹が空くのですが、調査終了時に何処にいるかがキーポイントになります。

都内で調査が終了すれば、そこにしかない料理を食べたくなりますし、神奈川近辺で終了すれば、行きつけのお店に行きたくなります。しかし、そこをグッとこらえて家に帰って自炊をする。いつしかその行為に喜びを覚えるようになりました。

 

 

 

このブログでは、そんな少し変わった探偵のグルメを記録していこうと思います。

 

 

 

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その日は格別に寒い日だった。

早朝からの調査は無事に夕方に終了した。専業主婦が対象者だった為、主人(依頼者)の仕事が終わる前に自宅に帰っていった。

 

 

報告書の受け渡しは2日後、事務所で行う事となった。調査ボリュームも考えると、2日もあれば報告書は充分間に合う。この日は調査で疲れた身体をいやすことを優先することにした。

 

 

足早に帰路につく探偵。買い物はしない。なぜなら、家にご飯が待っているからだ。

 

 

愛する彼女がご飯を作って待っているのか、そんなことはない。そもそも愛する彼女なんていない。欲しいがいない。探偵なんて怪しい仕事をしている男に、普通の女性は近づかない。寂しいが仕方がない。

 

 

そんなこんなで自宅に到着。速攻で鍋にお湯を沸かす。今日のメニューは袋麺。袋麺といっても今日の袋麺は普通じゃない。何がかというとトッピングがだ。

 

 

実は昨日の晩から角煮を仕込んでおいたのだ。炊飯器からは脳を刺激する香りが漂ってくる。思わず炊飯器を開けてしまった。

 

 

そこからの記憶はほとんどない。ただ失敗することなく、袋麺を作り終えたことだけは確かなようだ。写真がそれを証明している。さらにトッピングは角煮だけに留まらず、ほうれん草味玉シメジのりにまで手を加えていた。ダメ押しはトマトスライスしたチーズにオリーブオイルとブラックペッパーで味付けしたお洒落な副菜だ。

 

 

極限まで食欲に支配されていたのに、ここまで丁寧に準備するのは、O型特有のやりだしたら止まらなくなる性質のせいかもしれない。

 

 

出来上がったのがこれだ。

 

 

 

 

油がたっぷりのった角煮がスープに溶け出している。

これを一口食べた瞬間、脳内の何かが溶けたあたりで記憶を失った。

 

 

ごちそうさまでした。