先日JBCレディスクラシックにて連覇を達成したアンモシエラ

 

その表彰式の生産者インタビューで今日のレースがアンモシエラのラストランと言ったことについて賛否両論あるようです

 

問題になっているのは

 

① 引退時期について

② 引退牝馬買取りについて

 

となります

 

 

先ず①ですが、広尾サラブレッド倶楽部の規約では、牝馬の引退時期は最長で6歳の3月となっています

 

現在4歳のアンモシエラにはまだ相当の期間があることから議論されている状況です

 

もし現役を続行するとしたら活躍できる場はあるのでしょうか?

 

アンモシエラは1,600mだと短くて、2,000mだと少し長いという具合で1,800mのレースに絞るしかありません

 

ダートのグレードレースで1,800mは以下のとおりです(施行順)

 

・ プロキオンステークス(GⅡ)

・ クイーン賞(jpnⅢ)牝馬限定ハンデ戦

・ マーチステークス(GⅢ)ハンデ戦

・ 兵庫女王盃(JpnIII、1,870m戦)牝馬限定戦

・ アンタレスステークス(GⅢ)

・ 日本テレビ盃(jpnⅡ)

・ レディスプレリュード(jpnⅡ)牝馬限定戦

・ JBCレディスクラシック(jpnⅠ)牝馬限定戦 

  ※ 2026年度は1,500m

・ JBCクラシック(jpnⅠ)

・ みやこステークス(GⅢ)

・ チャンピオンズカップ(GⅠ)

 

アンモシエラにとってはレースでの負担重量も課題になります

 

地方交流戦のJBCレディスクラシック以外の牝馬限定戦は、57㎏を背負うことからかなり厳しいレースとなります

 

かと言って中央の重賞ではたとえGⅢでも好勝負するのは難しいと思います

 

従いまして現役を続行しても1勝もできない可能性が高いわけです

 

 

 

次に問題となっているのは②の牝馬が引退した際の買取りですね

 

ほとんどの一口馬主クラブは牝馬が引退した際に決められたパーセンテージで買い取られます(サラオクもあります)

 

しかしながら広尾サラブレッド倶楽部では、一部の牝馬について無償での牧場返しとなっていますびっくり

 

決められたルールであるとは言えども馬によって無償となることがおかしいと言われるのは当然だと思います

 

倶楽部を批判するわけではありませんが独自のルールが多過ぎて全てを理解して入会している人はほんの一握りだと思います

 

自由にルールを作って運営するのは仕方の無いことですが、ある程度法整備が必要な時期に来ているのはないでしょうか

 

 

 

最後に…

 

昨日オフィシャルにて、チャンピオンヒルズへ放牧に出して、しばらくの間はフィジカル・メンタル両面の回復状況を確認しながら慎重に検討を重ねていくという発表がありました

 

中途半端な状態が続いて維持費が掛かるのは如何なものでしょうか

 

更に保険料の請求も来ます

 

 

大変難しい判断にはなりますが早急に決断して欲しいものです