今回は1992年の京都大賞典をご紹介します。

このレースでは武豊鞍上のマル外、ヒシマサルが単勝1.3倍のダントツ人気。

ヒシマサルは強烈な末脚を武器に毎日杯・京都4歳特別のG3を連勝し、NZT4歳Sではシンコウラブリィに屈するもその年の4歳世代ではトップクラスの実力の持ち主でした。

二番人気は前走人気薄で宝塚記念を制したメジロパーマー。

そして三番人気は京都巧者のオースミロッチ。

レースはヒシマサルが逃げ馬を捉えられるかに注目が集まり、私はヒシマサルに対抗すべく京都巧者のオースミロッチを本命に据えました。

レースは予想通り山田泰誠のメジロパーマーが軽快に逃げ、オースミロッチがそれに続く展開。

一方、ダントツ人気のヒシマサルは後ろから5頭目の10番手を進む。

メジロパーマーは休み明けの影響か、4コーナー手前でオースミロッチに並ばれ、絶好の手応えでオースミロッチが4コーナーを回る…人気のヒシマサルはさすがに前を捉えられないと思ったのか3コーナーから動くもいつもの行きっぷりが見られず直線へ。

淀の直線をオースミロッチが力強く進んで行く、ヒシマサルはギアを切り替えて先頭を追うも、オースミロッチは得意の京都と前残りの馬場を味方につけ、その年の京都記念に続く重賞2勝目を獲得。

ヒシマサルは続くドンカスターSでレガシーワールドに敗れ、その後は能力に見合った活躍を出来ず、翌年のトパーズSで引退。

当時はマル外がクラシックに出られず、ヒシマサルには厳しい時代でした。