今回は1991年の勝ち馬リンデンリリーについてです。

リンデンリリーは遅れて来た天才で、前走は500万特別を勝ったばかり。
しかしながら、そのレースの勝ちっぷり(0.8秒差)が良く、ローズSでは2番人気に支持されました。

一方、一番人気は前走リンデンリリーに騎乗していた天才武豊按上のスカーレットブーケ。

レースの支持もスカーレットブーケとリンデンリリーの一騎討ちムード。

レースでは自在性のあるリンデンリリーが4番手からレースを進め、スカーレットブーケはリンデンリリーを見る形。

3コーナーから人気薄のヤマノカサブランカが一気に仕掛け、スカーレットブーケも4コーナーではそのヤマノカサブランカに迫る勢いで上がって行き、リンデンリリーは4番手でじっと我慢。

直線ではスカーレットブーケがヤマノカサブランカを捕らえられず、逆にじっと我慢し続けたリンデンリリーが直線でヤマノカサブランカを捕らえて重勝初制覇。

そしてこの後のエリザベス女王杯(今の秋華賞)では一番人気に応え快勝しました。

ローズSから騎乗した若き天才、岡潤一郎の存在がリンデンリリーを支えたことは間違いありません。

今は亡き、岡潤一郎…彼も間違いなく天才でした。