23日は、厚木基地(綾瀬市、大和市)で行われた日米親善感謝デーに足を運びました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、基地開放イベントとしての日米親善春祭りは中止となっていますが、関係者向けに開催されたものです。海上自衛隊や米海軍の航空機展示のほか、ライブコンサートや関連グッズの販売などが行われました。

 

 米海軍関係の航空機では、MV-22輸送機(オスプレイ)が飛んでいる姿を確認できました。オスプレイは回転翼(ローター)を傾けるティルトローター機です。ヘリコプターと同様に垂直に離着陸できますが、ヘリよりも高速度で航続距離が長く、積載量も大きいです。米国のオバマ大統領(当時)を輸送したことでも知られます。厚木基地に隣接する日本飛行機の整備工場と陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)でメンテナンスしています。

 

 C-2輸送機(グレイハウンド)に試乗することもできました。

 

 岩国基地(山口県岩国市)に移駐した米空母艦載機、FA-18戦闘攻撃機(スーパーホーネット)がズラリと並ぶ姿は壮観です。

 

 海上自衛隊が誇るP-1哨戒機(下の写真右)やP-3C哨戒機(同左)も参観できました。哨戒機は、我が国の周辺海域の警戒監視活動を行っています。P-3Cの後継となるP-1は、川崎重工などが製作する純国産のジェット機で、巡航速度、高度、航続距離のいずれも性能が向上しています。

 

 ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射にみられるように、我が国を取り巻く安全保障環境は厳しくなっています。国防の重要性が増すなかで、日米両国が緊密な連携をはかることは、抑止力の強化につながります。

 

 この日のイベントは「感謝デー」という形での開催でしたが、日米両国の絆を実感できました。来年以降は「春祭り」として再開し、地域の方々が基地に対する理解をより深める機会になることを期待しています。