大和市が新年度から開設する不登校特例校分教室の内覧会が4日午後、市立柳橋小学校で行われました。せっかくなので、内容をお伝えします。

 

 この分教室は、不登校の中学生が対象です。予定生徒数は30人ですが、現段階では13人が通学する予定です。皆さん、柳橋小の近くにある市立引地台中学校の生徒の扱いとなります。市教委は4人の教諭を配置します。

 

 愛称は「WING」で、入り口に看板が掲げられています。「自らが描く夢に向かって、自分らしく輝き、羽ばたいていってほしい」という願いを込めました。羽根の色がカラフルになっているのは、子供たちの多様性を意味しています。

 

 教室内には「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「進撃の巨人」「ワンピース」「ドラゴンボール」「三国志」などのマンガも常備しています。「登校したい気持ちを持ってもらうために、親しみやすい漫画も配架した」ということです。

 

 分教室開設に賛同した大和建設業協会が寄贈した75型の大型テレビもありました。

 

 教室には通常の椅子のほか、クッション型のチェア、ハンモックもあります。全体的に鮮やかでカラフルな色彩となっています。パーテーションはホワイトボードとしても使うことができるそうです。

 

 備品等は、不登校特例校として1年前に開校した岐阜市立草潤中学校を参考にしたそうですが、まるでグーグルやYAHOOなどのIT企業のオフィスのようでもあり、開放的で自由な雰囲気を醸し出しています。WIFI環境も整備しており、廊下の天井にはルーターがありました。

 

 元々は小学校内の教育研究所理科センターをリノベーションしたものですが、教室だけでなく廊下も明るく綺麗になっていました。

 

 

 分教室をめぐっては、昨年12月の市議会で整備関連費用4300万円を含む補正予算が成立しました。私自身、東京都調布市の先行事例「はしうち教室」の視察を踏まえて、12月議会で一般質問しました。そちらをご覧になっていただけると、理解が深まるかと思います。