(1)2回目接種の副反応で一定程度の発熱が出たことなどから、市民のなかには、3回目接種を受けたくない方もいる。本市として、3回目接種の意義についてどう捉えているか? また、3回目接種に関する周知啓発、相談体制について、どのような手段を考えているか?

■健康福祉部長

 3回目接種の必要性に関し、国は「ワクチンの効果は時間の経過にともない低下していくため、感染拡大防止および重症化予防の観点から、追加接種が望ましい」と示している。本市としては、現在行っている周知啓発や接種に関するさまざまな相談等にお答えするコールセンターの運営等を、3回目接種を実施する期間においても継続していく。

 

(2)2回目までの接種において、本市のワクチン接種率は直近のデータでどのようになっているか? また3回目の接種率の向上に向けてどう取り組むか?

■健康福祉部長

 11月23日時点において、本市で2回目の接種を終えている12歳以上の市民の割合は81.48%となっており、国や県の平均値と比較しても遜色ない水準に達している。3回目接種においても、接種は本人の希望によるものであることは変わらないため、希望する方が速やかに接種を受けられるよう予約の受付体制や接種会場等を整えていく。

 

(3)2回目までの接種において、本市内において何らかのトラブルはあったか? あった場合にはその内容と、3回目接種に向けた再発防止策について説明を願う。

■健康福祉部長

 これまでの接種において、特段、トラブルと呼べる状況はなかったものと認識している。

 

(4)3回目接種における接種の時期や接種券送付の手順、具体的な接種会場について、どのように考えているか?

(5)1回目の接種は完了したものの、2回目を終えていない方が3回目接種を希望する場合、どのような対応になるか?

(9)感染を防ぐ免疫物質の中和抗体が体内にどれほど残っているかを検査する施設が相次いで開設されている。中和抗体の量は時が経つに連れて減少する。仮に中和抗体の量が著しく減っていることを検査で確認した市民が、8カ月間の接種間隔より早目に3回目接種を希望した場合、市の対応はどのようになるか?

■健康福祉部長(一括答弁)

 2回目と3回目の接種間隔については、先日行われた厚生労働大臣の会見においても、「接種間隔は原則8カ月以上であり、自由に地域の判断で6カ月に前倒しをすることを認めるものではない」と示されている。本市においては、そうした国の指針に基づき、3回目接種の時期が近づいてきた対象者に接種券を送付するとともに、十分な接種会場を確保しながら、適切に接種を行っていく。また、これまでまったく接種を受ける機会が無かった方や1回目だけ接種を受けた方、これから接種を受ける年齢に到達する方などのために、今後も1、2回目の接種を継続していく。

 

(6)報道によると、政府は2回目までに接種したワクチンと3回目に接種するワクチンが別の種類となる「交互接種」の選択も可能という方針を示している。市民の希望が片方のワクチンに偏り、供給不足となる懸念もある。そうなった場合、市民に希望しない種類のワクチンを接種してもらうという事態もあり得るのか? ファイザー製とモデルナ製のワクチンの確保量は、それぞれどの程度を見込んでいるか? 本市は交互接種についてどのように取り組むか?

(7)ファイザー製とモデルナ製のワクチンは希釈の有無、保管温度をはじめ取り扱い方法が異なる。同一の会場や同一の医療機関で2種類のワクチンを選択できる場合、保管方法などを間違うなどのトラブルが生じる恐れもある。接種トラブルを起こさないためにどのような対策を講じる考えか?

■健康福祉部長(一括答弁)

 3回目接種にかかるワクチンについて、12月と1月に接種を行うための約4600回分のファイザー製ワクチンが11月22日、本市に供給されたところだ。今後はファイザー製とモデルナ製のワクチンが供給される見通しとなっているが、現時点で市町村ごとの具体的数値は定められていない。本市においてはワクチンの取違の誤りなどを防ぐためにも、会場ごと、あるいは日にちごとなど、用いるワクチンの種類を明確に区分するとともに、市民の皆様に分かりやすい形で示していくことを検討しているので、接種券がお手元に届いた際には希望するワクチン、会場をお選びいただき、接種を受けていただきたいと考えている。

 

(8)転入者および転出者におけるワクチン接種の有無の確認について、トラブルが生じないようにしなければならない。転入者および転出者のワクチン接種の情報共有はどのように行うか?

■健康福祉部長

 2回目の接種を終えた後に転入、転出された方については、接種を希望する方が転入先の市町村に対し接種券の発行申請を行うことと定められている。そうしたケースにおいて、転入先の市町村は、当該申請者の接種履歴を国が作成したワクチン接種記録システム、いわゆるVRSにより確認することが可能となっている。本市においては、接種券の発行申請に関して、既にホームページで案内しているところであり、あわせて今後も様々な機会をとらえて、周知に努めていく。

 

(10)3回目接種が始まっている12月から来年1月は、年末年始にさしかかる。年末年始、冬休みの対応はどのようになるか?

■健康福祉部長

 12月、1月における3回目接種は、主に医療従事者が対象となっており、基本的には勤務する医療機関等で接種を受ける方向で現在、医師会などと調整を行っているところだ。なお、コールセンターについては12月29日から1月3日を除き、毎日、受け付けを行う予定となっている。