大和市議会の9月定例会が28日、開会しました。9月議会は決算議会ですので、前年度決算の審議が中心になります。大和市は、80歳以上のインフルエンザ予防接種費用(自己負担額)を無料としたり、ふるさと納税を事実上始めたりするための補正予算案を上程しました。会期は9月25日(金)までの29日間です。コロナ対策としての時間短縮は今定例会も続いており、一人片道30分間の一般質問は同20分間となります。
 
 28日は本会議のほか、後日の委員会や陳情等の打ち合わせを行いました。そうこうしていると、「安倍晋三総理大臣が退陣の意向を表明する」というニュースが飛び込んできました。個人的には「退陣しないのでは?」と思っていただけにとても驚きました。
 
 とにもかくにも8年弱にわたる長い間、お疲れ様でした。総理大臣職は大変激務です。守備範囲はありとあらゆる森羅万象にわたるうえに連日、分刻みのスケジュールに追われ、何か手違いや誤った対応、発言等があれば厳しく叩かれます。総理を支える秘書官らスタッフも同様でしょうが、明晰な判断力だけでなく強靭な体力と精神力がないと続けることはできません。
 
 安倍政権が論評されていますが、政治的な業績については、落ち着いてから後世の評価に委ねたほうが適切でしょう。ただ、あまり報じられていない視点を提供するとすれば、安倍総理は自ら「再チャレンジ」を体現した政治家だと言えます。2012年の自民党総裁選で安倍総裁がカムバックすると見ていた人は決して多くありませんでしたが、見事に再帰されました。
 
 後継がいろいろと取りざたされていますが、どなたが新総裁、新総理になるにせよ、コロナリスクを過大視せずに社会を日常に戻していける政権であることを強く願います。
 
 また、新総裁選出にあたっては、党員の皆さんの意向を反映して新政権の正統性を高めるために、党員投票の実施を期待します。安倍総理はすぐに退陣するわけではなく、次の総理が誕生するまで続投するそうです。であるとするならば、安倍総理の体調によるものの、党員投票によって時間が若干かかっても、政治空白にはつながらないはずです。
 
 自民党員であることの最大のメリットは総裁選で投票できることです。肝心な時に党員投票が行わなければ、党員獲得は困難を極めます。地方議員も国会議員も党員集めに苦労していますが、誰に有利とか不利とかいうのは抜きにして、開かれた党員投票の実施を望むものです。
 
 【お知らせ】朝日新聞社の論壇サイト「論座」に27日、「安藤キャスターバッシングが見失っているもの」と題したコラムを寄稿しました。フジテレビ系情報番組「直撃LIVE グッディ!」の炎天下中継をめぐる安藤優子キャスターの対応に批判が集まっていますが、誹謗中傷も含めバッシングが一方的だと捉え、現場中継の意義を踏まえて異論を提起しました。よろしかったらご覧ください。