新型コロナウイルス感染症をめぐり、神奈川県は16日から、市町村(居住地)の内訳公表に踏み切りました。地元の大和市は、厚木保健所管轄でまとめて公表されていたので、感染者の実数が明らかになり有難いです。
 
 県が発表する17日現在のデータを利用して、県内の感染者数をまとめました。県内の感染者数は地元紙でも報じられています。ただ、市町村別の人口にはばらつきが大きいですから、人口あたりの割合で見ないと状況はつかめません。なので、この表では人口10万人あたりの感染者数を出して、多い市町村別に並び変えました。
 
 以下は、表を見て気づいた私見です。あくまで個人的な推測です。感染者の人数は、実数ではなく「人口10万人あたり」を示しています。
 
 割合でみた市町村別のトップ3は箱根町、二宮町、鎌倉市です。このうち、箱根町と鎌倉市は観光地として知られます。ただ、分母となる人口が少ない地域は、少しでも感染者数が出ると割合は高めに出ます。箱根町と二宮町は、統計の誤差の範囲かもしれませんが、鎌倉市の多さは気になります。
 
 郡部の町村は、全般的に少ないです。人口が密集していないから感染が広がりにくいと考えられます。
 
 意外だったのは、県都である横浜市が「6人」と少ないことです。横浜市は区別ごとの発表をしています。区別に分析すると何か傾向がつかめるかもしれません。
 
 人口10万人当たりの感染者数は、クラスター感染が発生すればいきなり数値が増えることもあります。あくまで傾向が読み取れるか調べるためにランキング形式で並び変えました。
 
 感染者数や割合の多寡で、その自治体や地域の良し悪しを言うことはできませんし、言うつもりもないので、その点はご留意ください。