24日は大和市議会文教市民経済常任委員会の行政視察の2日目。この日の訪問先は島根県の松江市役所です。庁舎には、今年4月の中核市移行を知らせたり、地元出身のテニス・錦織圭選手を応援する垂れ幕がそれぞれ掲示されています。
 
 
 視察のテーマはものづくりアクションプラン推進事業です。
 
 松江市では平成25年、県が作った工業団地のなかに市の産業支援センターを設置し、地元産業の支援を進めています。現場の声を施策に生かすべく、民間企業出身の専門スタッフらが市内の製造業約500社を年に3回程度訪問。市だけでなく国や県の支援制度を紹介したり、企業間の連携を進めたりしています。同年には、市内製造業約300社の基本情報を検索できるインターネットサイト「松江ものづくり.net」を開設し、ビジネスマッチングに役立てています。
 
 
 補助制度のメニューも充実しており、設備導入やソフトウェア導入、人材育成、空き工場を活用した創業、海外市場開拓などにそれぞれ補助金を出しています。松江をアピールするデザインを企画制作した場合に関連費用を補助する制度もあり、ユニークな取り組みです。昨年度の補助実績は150件に対し計7000万円程度。半年で予算がなくなってしまい、必要な予算額を確保できないのが悩みということです。

 

 このほか、プログラミング言語「Ruby」(ルビー)の世界大会や、島根、鳥取両県の5市共同で行うビジネスマッチング商談会を毎年開催。官民一体の会議で、ものづくりの短期実行計画(アクションプラン)の進行を管理しています。地場産業振興に対する本気度が感じられました。

 

 
 余談になりますが、松江駅の前には「竹島かえれ島と海」と記した高さ4メートルほどの県の広告塔がありました。韓国が不法占拠を続けている竹島は、島根県隠岐の島町の所属です。
 
 
 視察の空き時間に島根県庁の第三分庁舎にある竹島資料室を訪ねました。我が国は領土や主権に対してきわめて鈍感な風潮があります。国民としても関心を高めていくことが大切です。