26日は、大和市教育委員会の7月定例会を傍聴しました。定例会の傍聴者は普段は5、6人程度ですが、この日の主な議題は中学校で来年度から始まる「特別の教科 道徳」の教科書採択ということで、60人近くが傍聴しました。
 
 定例会に先立って、大和市の教科書採択検討委員会は5月30日、7月6日の2日間にわたって検討作業を実施。①光村図書②日本文教出版③東京書籍④学校図書⑤教育出版⑥学研教育みらい⑦廣済堂あかつき⑧日本教科書-の8社の教科書(=検討委がつけた推薦順)について、調査研究員の報告や採択検討委員の所見を記した報告書をまとめました。
 
     6月に行われた道徳教科書展示会の様子

 この日の定例会では、報告書に基づいて審議。教育長を除く教育委員4人から、光村図書、日本文教、東京書籍、学校図書の教科書を推す意見がありました。最終的な採決では光村図書3人、日本文教1人となり、光村図書が選ばれました。なお、小学校の道徳教科書も同社が選ばれており、小・中学の連続性が意識されたのかもしれません。
 
 終了間際、青蔭文雄委員は道徳教育について「週1回の授業ではあまりにも惜しい。(教科書を)生徒と保護者がお互いに読み合い、話して共有してほしい」と呼びかけました。私としても同感です。
 
 道徳が「特別の教科」になった背景には、実際にはあまり授業が行われてこなかったことがあります。私自身の経験では、道徳の時間は常に、進度が遅れた他の科目に振り替えられていました。特別の教科となって評価もつける以上、道徳の授業を行わない選択肢はありません。次期学習指導要領では「考える道徳」といった方針が打ち出されていますが、必要な徳目を身につけることや、偉人に学ぶ姿勢も疎かにせず、授業を進めてほしいと切望します。
 
 
 この日はこのほか、依頼を受けていた陳情2件を対処。夜は桜ヶ丘エリアの松ヶ丘自治会の盆踊り大会に足を運びました。