13日は、大和市交通安全対策協議会の「夏の交通事故防止運動に伴う街頭キャンペーン」に参加しました。スローガンは「安全は 心と時間の ゆとりから」。大和駅周辺でビラなどを配布しましたが、暑い中、うちわと合わせて配ったので、かなりの勢いで貰っていただきました。
 
 
 午前中には大和市倫理法人会のモーニングセミナーに出席しましたが、この日のテーマは「市議会議員の正体と地方議会の問題点」。相模原市議会をウォッチしている市民団体の代表が講師でした。
 
 その後は、チャンネルAjerで配信中の「地方議員のリアル」の第4回目の収録を都内で行いました。今回は、参院選挙制度改革が国会で審議していることを受けて「選挙制度が議員をつくる」と題して、いろんな選挙制度についての解説です。19日にアップされる予定です。
 
 参院選挙制度改革をめぐっては、11日の参議院本会議で定数を6増する公職選挙法改正案が可決されました。改正案では、島根・鳥取など人口が少ない選挙区の合区であぶれてしまった現職議員を救済するために、比例代表のなかに「特定枠」という拘束名簿式を導入しています。
 
 新聞各社の社説が反対で足並みをそろえる一方、選挙制度改革に真摯に取り組んで更迭された元自民党参院幹事長の脇雅史氏も批判しています(https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090012-n1.html)。政治家の都合による有権者不在の制度改変であり、政治不信が高まりかねません。改正案が成立見通しとなったことは大変残念です。
 
 参院選の現行制度についておさらいすると、有権者は選挙区で1票、比例代表で1票の計2票を投じます。このうち、比例代表では①政党の名前を書いた票②立候補者個人の名前を書いた票-の双方を合算してその政党の得票とみなし、その割合に応じて各党に議席を分配します。立候補者は政党が得た議席数の範囲内で、得票数が多い順に当選していきます。全国的に知名度が高い有名人か、業界団体などの支援を受けた組織内候補しか当選できない欠点はありますが、少なくとも立候補者の名前を有権者に書いてもらっており、公平性が保たれています。
 
 一方、今回の法改正では、比例代表について立候補者に順位をつけない非拘束名簿式を維持しつつも、立候補者に順位をつける拘束名簿式の「特定枠」を各党の考えで導入できるようにします。政党の獲得議席数や順位にもよりますが、戦わずして確実に当選できる立候補者が現れることになります。
 
 選挙は公平であることが大原則です。また、議員は信任をいただくために有権者の声を大切にするのです。今回の制度改正は、有権者の信任を経ずして当選できる「不平等」を合法的に導入するものであり、納得がいきません。非拘束名簿式という原理原則が崩れ、何が何だかわからない選挙制度になり、有権者も混乱するでしょう。
 
 公選法改正と直接の関係はありませんが、私が住む神奈川県では、来春の県議選で過疎地域の南足柄選挙区と足柄上選挙区が強制的に合区されます。対象の2選挙区にはそれぞれ自民党公認の現職がいますが、救済措置はありません。一地方議員としても、不条理を感じざるを得ません。