20日は大和市議会の本会議。22日まで3日間行われる一般質問の初日です。私はこの日のラストバッターとして登壇しました。
 
 今回は大項目(テーマ)を5つに分けましたが、私がこだわったのが「多選自粛条例」と「放課後児童クラブ、需要急増への対応」の2項目です。なかでも、多選自粛条例については、6月議会開会前から色々と調べておりました。
 
 現在3期目の大木哲(おおき・さとる)市長は平成20年3月、市長の任期を連続3期までにするよう努める多選自粛条例(「大和市長の在任期間に関する条例」)を制定しました。任期満了となる来春に4選出馬するかどうかを明言していませんが、既定路線との見方が強いです。このような中、私としてはご自身で定めた条例についてどう考えているのかを質しました。
 
 大木市長は、多選の弊害について「独善的な組織運営や人事の偏向などと言われる。市政運営では弊害を防ぐことが求められており、自らに高いハードルを設けて取り組んできた」と述べ、自身の市政運営に多選の弊害はないとの認識を表明しました。そのうえで、「一般的に条例は時代の変化や社会の要請によって見直していく必要があり、本条例も他の条例と同様、検証も必要だ」と述べ、条例の検証や改廃を示唆しました。
 
 市長の進退に関わる重要な質疑ということで、テレビ神奈川(TVK)が同日午後9時半のニュースで報道しました。神奈川新聞も報じており、ヤフーニュースで取り上げられています。
 
 大木市長は現段階で出馬を表明しているわけではないので、言行不一致を批判するのもおかしな話です。なので、私としては「人間は完全ではない。権力を時間で分断することが必要であると強く考える」といった本人の過去の施政方針演説などを引き合いに出して、牽制しました。また、議会としても真剣に検証する必要があると訴えました。
 
 私は前職時代、先輩から「政治家にとって言葉は命だ。その発言で政局を作ることも政治生命を絶たれることもある」と教わりました。その意味では、今回の私の質問は迫力不足で大甘だったかもしれません。
 
 ただ、単なる多選自粛「宣言」ではなく、議会の承認を得る「条例」にしたことの重みについては、御理解いただけたのではないかなぁと思います。
 
 この部分に関する一般質問を再録しましたので、大和市政や地方行政にご関心の方はご覧ください。