12日は、自民党神奈川県連の市町村議員協議会のメンバーで、小田原城を核とした観光振興などを研修しました。
 
 
 小田原城は耐震補強のため大規模な改修工事を進め、平成28年5月にリニューアルオープンしました。天守閣の階段は急斜面で上り下りしづらいのが通例ですが、改装に伴い城内は博物館のようになり、階段も利用しやすくなっています。ちなみに、天守閣の入場者数は翌年4月末までの1年間で86万人を記録。改修前の年間50万人から7割増となったそうです。
 
 
 さて、8月に70歳になる大和市の大木哲市長が11日、「70歳代を高齢者と言わない都市」を宣言し、反響を呼んでいます。NHKなど大手メディアが好意的に報じる一方、ヤフーニュースのコメント欄では異論が相次ぎました。インターネットのユーザーは高齢者が少ないとされますが、当の高齢者の皆さんがどう考えているかが気になります。
 
 高齢者は、法律上では65歳以上を指します。65歳~74歳が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者となります。大和市は4年前に「60歳代を高齢者と言わない都市」宣言をしており、高齢者と呼ぶ範囲を70歳以上から80歳以上に引き上げた形となります。
 
 70歳代でも80歳代でも若く見える方は多くいます。たとえば、先日、船の被災が報じられた「永遠の若大将」こと加山雄三さんは81歳ですが、テレビ画面で見た限りはとてもそう見えません。
 
 私としては、高齢者がイキイキと元気に活躍するという考え方には共感するところです。安倍政権も「一億総活躍社会」を標榜しています。
 
 ただ、「高齢者」という言葉は客観的かつ中立的であり、差別的な意味を含んでいるわけでもありません。平均寿命が延び続けている現在でも、日常生活で制限なく健康に過ごせる「健康寿命」(平成28年)は男性72.14歳、女性74.79歳です。仮に100歳まで生きられるとしても、70歳以上は高齢者にあたるのではないでしょうか。少なくとも75~79歳を高齢者とみなさないのは無理があり過ぎだと思います。
 
 高齢者であること自体は素直に自覚しつつも、自分の居場所を見つけて活躍することが大切なのではないでしょうか。私は43歳ですが、中年であることを認めつつ、若者に負けないようにしたいと思います。