17日は、自民党神奈川県第13選挙区支部の青年局メンバーとして海老名駅頭で街頭活動を行いました。
 
 
 電車で向かう途中で経由した大和駅の構内で同日、乗換改札機が新設されていました。相鉄は2019年度下期にJR線と、2022年度下期に東急線とそれぞれ相互直通運転を始める予定です。乗客の利用経路を明確化するための環境整備ということです。大和駅は、乗り換えも含めて1日平均11万人が利用する市内最大の駅です。仕方ないことですが、平日朝のラッシュ時には混雑する要因となるかもしれません。
 
 
 さて、街頭活動で少しだけ触れた森友学園問題に関し、自分の考えをまとめたいと思います。
 
 決裁された公文書の書き換えが許されるのであれば、民主主義は成り立ちません。官庁が発出するデータや情報は正しいという前提で、政策決定のプロセスは成り立っています。原因を究明し、再発防止に努めなければなりません。
 
 私は前職時代、中央省庁では文部科学省を3年、防衛省を1年弱、総理官邸を2年弱、担当しました。わずか6年程度ではありますが、その取材経験に基づくと、エリート街道を歩んできた官僚は「自分が国を動かす」というプライドを持って仕事をしていた方が多かったように思います。
 
 政策決定は従来、官僚主導で進んできました。大臣ポストは年功序列的に与えられ、総理大臣や各閣僚が1~2年で交代することが多かったからです。政治家のグリップはなかなか効きづらく、膨大な情報を握っている官僚が政治家を操っているようにも見えました。役所の振り付け通りに演じる大臣も多かったように思います。
 
 一方、平成26年に内閣人事局が設置され、官邸が中央省庁の幹部人事を掌握。「省益より国益」が追求されるようになり、政治主導、官邸主導の行政が進みました。2度にわたる消費税の増税延期や集団的自衛権の行使を容認する安全保障法制などは、政治主導でなければできなかったでしょう。その反面、官僚は政権の顔色をうかがうようになったと言われます。
 
 財務省の書き換え事件の原因は判然としていませんが、いわゆる過剰な忖度があったのかもしれません。厚生労働省では、労働時間の実態調査のデータのずさんさも明らかになりましたが、モラルハザード(倫理観の崩壊)が起きているように見えます。
 
 政治主導、官邸主導型の行政を適切に進めていくためには、前提として、国民に仕える「公僕としてのプライド」と「風通しの良さ」の2つが求められているのではないでしょうか。