「世界一になる理由は何があるんでしょうか。2位じゃだめなんでしょうか」
 
 民主党政権だった平成21年、政府の事業の無駄を削減するための事業仕分けで、蓮舫行政刷新担当大臣(当時)がこんな発言をして波紋を呼んだことがありました。
 
 「No.1にならなくても良い もともと特別なOnly One」
 
 槇原敬之さんが作詞・作曲を手掛けたSMAPの「世界に一つだけの花」はこんなフレーズで始まります。
 
 両者に共通するのは「1位を目指してどうするの?」といった考え方です。ナンバーワンになれる人はわずか一握りです。ひとそれぞれに自分の持ち味を生かして、ベストの実力を発揮できればよい。それはその通りだと思います。
 
 でも、全力を発揮するためには、結果として1位になれるかどうかはともかく、頂点を目指す向上心が必要なのではないでしょうか。競争自体を悪と決めつけてナンバーワンを目指すこと、努力すること自体を否定すべきではありません。立身出世を望まない若者が増えてきているといいますが、背景には競争否定主義があるような気がしてなりません。 
 
 
 16日午後に行われた平昌オリンピックの男子フィギュアスケート個人SPで、羽生結弦選手がトップに立ちました。とても華やかで優雅な演技でした。
 
 羽生選手は終了後、「自分にとっては(ソチ五輪の)フリーのミスがここまで4年間、頑張って強くなった一つの原因だと思っている。明日に向けてリベンジしたい」と意欲を語りました。ソチで金メダルをとったのに悔しいと思っているということは、満足できる演技ができない限り、「1位でも駄目なんです」ということなのでしょう。
 
 単なる外野席の観客の一人としては、17日のフリーでもベストのパフォーマンスを見せてほしい。ナンバー1になって五輪を連覇して、再びドヤ顔を見せてほしい。平昌に日の丸をはためかせてほしい。そのように願います。
 
 
 さて、16日は相模大塚駅頭で朝立ちをしました。15日は大和市議会3月定例会に先立って議案の勉強会などに出席。夜は大和青年会議所の例会に参加しました。そろそろ議会が始まります。