8日は大和市議会会派、自民党・新政クラブの行政視察の2日目。前日視察した和歌山市に近く、大阪府南部にある泉南(せんなん)市役所を訪ねました。本日のお題目は「医療・介護の多職種連携」です。
 
{118C8213-BFDB-4550-B32A-7DEDEC664E43}
 
    泉南市や泉佐野市などの3市3町で広域的に構成される泉佐野泉南医師会では、病気になりはじめた急性期医療の病床数が非常に少なく医療資源が限られているといったといった地域事情もあり、医療と介護、多職種と行政の緊密な連携が不可欠だと判断。泉南市が事務局となって平成24年度以降、職種の垣根を超えた合同の会議や研修、交流会など様々な連携を行っています。
 
    なかでも、泉南市では平成28年度以降、国の計画に先立って認知症初期集中支援チームを設置。認知症専門医や医療・介護・福祉の専門職が認知症に対する早期の発見や対応にあたっています。
 
{0518090E-131F-4D91-82D8-FEBF2EF75CFA}
 
    認知症になっても安心して暮らせる街にしようとの願いから、「忘れても大丈夫(W)、あんしんと(A)、おもいやりのまち(O)」として「WAO(輪を)」のキャッチフレーズを統一的に使用。「WAO」を冠した講演会やフォーラムなどを市内各地で積極的に開催しています。
 
    このような取り組みの結果、認知症患者を手助けする「認知症サポーター」ののべ人数は、昨年夏には人口の4分の1弱に当たる約1万5000人に達し、人口比では大阪府内トップの多さということです。
 
{33DBDD9D-5B46-47CE-8867-B8F6EC5B0AAC}
 
   高齢化が進む中、認知症対策は従来より重要度を増しています。同市では認知症ケアをきっかけに地域福祉力を再生したいと意気込んでおり、地域包括ケアシステムのモデルケースの1つとも言えるでしょう。
 
    余談ですが、移動中の車窓から大阪ドームが見えました。UFOみたいな独特の形です。
 
{C215A236-BD2C-43AD-9A74-CE61C4BA34A8}