30日は超党派団体、関東若手市議会議員の会の研修で、千葉県の柏市中央公民館を訪ねました。研修のメインディッシュは、論理的な思考力を培うことを目的に小学校で2020年度から必修化されるプログラミング教育です。
 
 
 柏市教育委員会では新学習指導要領の全面実施に先立って、昨年4月から市内の全小学校42校で取り組みを始めました。4年生を対象に総合的な学習の時間で2時間実施。米国のマサチューセッツ工科大学が考案した「Scratch(スクラッチ)」を教材として活用しています。
 
 スクラッチを使って簡単なアニメーション作成を実習してみました。難しいプログラミング言語はなく、視覚的に指示命令を下すことができます。
 
 ずっと
   「20」歩動かす
   もし端に着いたら、跳ね返る
   回転方法を「左右のみ」にする
 
 このように、あらかじめ設定された指示命令を選んで指定の場所にドラッグしていくだけで、アニメーションがその通りに動きます。一つ一つのコマンド(コンピューターに対する指示命令)は単一的ですが、別の指示を追加したり条件を組み込んだりすることで、複雑な動きが可能になります。その作業には一定の論理性が欠かせません。
 


 
 もともと、市内のある小学校では昭和62年度から約10年間、プログラミング言語のBASICを学習していたそうで、柏市はプログラミング教育において全国の先駆けなのだそうです。私も小中学生の頃、MSXと呼ばれるホビー主体の廉価なパソコンで、簡単なゲームのプログラムを打ち込んで遊んだ経験があります。当時はその手のパソコン雑誌でプログラムが解説されており、よく分からないながらも夢中になって入力したものでした。
 
 プログラミング教育は、教える側の先生がほぼ未経験という課題があります。このため、市教委ではICT支援員を全校に配置して、授業力の向上に努めているということでした。
 
 研修ではこのほか、一部地域で運用しているオンデマンド交通についても学びました。