24日は、甘利明元経済再生担当大臣の衆院選報告会に出席しました。選挙期間中に応援演説した中西健治参院議員も駆けつけました。これで衆院選は一区切りとなります。
 
 
 さて、安倍晋三総理が衆院選後の記者会見で、謙虚さを強調しました。24日の初閣議後の各閣僚の記者会見でも、謙虚な発言が相次ぎました。とても良いことだと考えます。「小池バブル崩壊」の根底には小池百合子東京都知事の奢りもありました。安倍政権として、同じ過ちを繰り返さないよう他山の石とする決意の表れかもしれません。
 
 選挙戦を振り返ると、自公両党が3分の2超を占めて圧勝したという結果ではありましたが、安倍政権に対する追い風はありませんでした。べたなぎだったように感じます。
 
 ただ、小池都知事やそこに群がる政治家たちの耐えられない軽さ、無節操さに国民の多くは失望し、希望の党に批判が集中しました。逆に、希望の党に入れなかった左派勢力が立ち上げた立憲民主党は好感されました。野党が分裂したことで、1人しか当選しない小選挙区制において比較第一党の自民党は大きな恩恵を被りました。これがこの度の選挙の主な特徴です。
 
 
 比例代表の得票率をみると自民党は33.27%。これに対し、旧民進党の系統が強い立憲民主党と希望の党の得票率は合わせて37.23%です。つまり自民党は、旧民進党系の勢力に負けています。

    ちなみに、過去のデータを調べると、政権交代した平成21年選挙の民主党は42.41%で、小泉政権下で郵政民営化を問うた平成17年選挙の自民党は38.18%でした。今回の自民党はこれほど高い数値ではありませんでした。
 
 安倍政権は信任されました。大変ありがたいことですが、「勝って兜の緒を締めよ」という諺もあります。決して奢らずに政権運営を進めてほしいと願います。