19日はお祭りを4件、回りました。水あめを糊代わりに塗って、色砂糖で絵を描く「お絵かきせんべい」を楽しんだりしていましたが…。
 
 
 夜になるとゲリラ豪雨に襲われました。観客がテント内に退避していくなか、ステージで歌い続けていた歌手の方にプロ精神を感じました。市内で行われていたお祭りはみな中止になったのでしょうが、せっかく準備をしていただいたのに、大変残念ですね。
 
 
 さて、在日米海軍司令部が18日、厚木基地に駐留する3部隊(計25機以上)が今秋、岩国基地(山口県)に移駐すると発表しました。米ワシントンで行われた日米安全保障協議委員会(2プラス2)の直後というタイミングです。
 
 この件を報じる神奈川新聞の記事では「在日米海軍 厚木『折に触れ使用』 主力艦載機、11月にも岩国へ」との見出しを掲げ、「移駐後も空母艦載機が訓練、給油、整備のため、厚木基地を『折に触れて使用する』と明言」と報じました。
 
 記事にある「折に触れ」という表現は、当局の仮訳に基づいています。この手の問題は、当局の訳し方次第で原文とニュアンスが異なってしまうケースもありますので、ニュースリリースの原文を確認してみました。
 
 移駐後の在日米軍(第5空母航空団)の厚木基地使用に関しては、「CVW-5 aircraft will occasionally use the installation as a divert field, or for training, refueling or maintenance」とあります。使用頻度については、occasionallyという単語が使われていました。 私が学生時代に愛用した「ジーニアス英和辞典(4版)」によると、occasionallyは「時々、ときたま。sometimesより頻度が低い」ということです。
 
 頻度を表す英語の副詞は多数あります。この辞書によると、頻度が高い順にこうなります。
 
 always>usually,generally>often>sometimes>occasionally>seldom,rarely>never
 
 occasionallyは発表文では「折に触れ」と仮訳されています。「折に触れ」は国語辞書的には「機会があるごとに」という意味ですので、原文より頻度が高い印象も受けます。私がこの部分を翻訳するとすれば「時には厚木基地を使うことがある」でしょうか。
 
 なお、米海軍の発表では、これまで来年1月ごろとされていた電子戦機部隊の移駐が「今秋」に前倒しされています。防衛省南関東防衛局では、計画が変更されたかどうかについて「確認中」ということですが、何か事情があったのかもしれません。
 
 厚木基地は、米空母艦載機の岩国移駐後も「日米同盟にとって重要な基地である」と明記されました。今後の動向を注視していきます。