安倍晋三総理が3日、内閣改造を断行しました。平成26年12月の衆院選を経た第3次安倍内閣における第3次改造となります。結果を出すべく手堅く安定感のある顔ぶれが並ぶ一方、初入閣は6人にとどまりました。新閣僚の不手際によって足元をすくわれるリスクを回避したのだろうと推測します。
 
 安倍総理の記者会見は国民に対する謝罪から始まりました。大変異例です。世論の批判に対してできるだけ真摯に向き合い、政治を前に進めようとしているのでしょう。森友、加計、日報問題に対するご意見、ご批判はいろいろあろうかと思いますが、国会は本来、国政を議論する場です。疑惑追及ばかりでは不毛です。閣僚らが本業に邁進できる環境を整えてほしいです。
 
 野党は一斉に反発しています。ただ、報道されている範囲で見る限り、「印象がない」「疑惑隠し」などと批判しているものの、布陣そのものについては矛先を向けていません。一部の人事については野党内から評価する声があがっているぐらいです。
 
 私としては安倍内閣というより、「自民党内閣」という印象を受けました。リベラル派が多いメディアや野党にとって、安倍カラーや保守色を薄め、安倍総理に批判的な人材も取り込んだ「脱一強」の挙党体制は受け入れられやすいのではないでしょうか。
 
 政権奪還時の原点回帰を目指す並々ならぬ決意に御理解を願います。