10日は大和市議会の会派、自民党・新政クラブの2泊3日の視察ではるばる北海道へ。初日は道東の十勝エリアにある帯広市を訪ね、「環境モデル都市」としての取り組みを研修しました。
 
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   環境モデル都市は、低炭素社会の実現に向けて温室効果ガスの大幅削減など高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジしている都市のことです。政府によって全国23市町村が選定されていますが、帯広市は2008年(平成20年)7月の最初から選ばれており、先駆け的な存在です。
 
  帯広市は、二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指して短期、中期、長期の目標を設定。2000年の約146万トンを基準に、2018年には「15%以上」(約22万トン)、2030年には「30%以上」(約49万トン)、2050年には「50%以上」(約75万トン)を減らしていくとしました。
 
   来年は短期目標が設定された年を迎えます。市によると、原発稼働停止に伴うCO2増加といった変動的な要素を除いた自治体の取り組みとしてのCO2削減量は、目標を達成しそうな見通しということです。
 
   市内の施設を見学しましたが、市学校給食センターをはじめとした公共施設のほか、新興住宅街を中心に民間住宅などでも太陽光パネルが普及しており、普及率は道内随一ということです。
 
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    水素エネルギーを活用した環境省の実証事業も採択されています。
 
    近隣の鹿追町で酪農家の乳牛の糞尿を集めて水素を生成。その水素を、そりを引きながら争う「ばんえい競馬」で知られる帯広競馬場内の物産センター「とかちむら」に輸送します。
 
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   とかちむらでは、シリンダー(容器)を集めたカードルで水素を貯蔵。その水素エネルギーで電気と熱を作り、水を温めてお手洗いで利用しています。
 
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    帯広駅北口の駅前には「低炭素十勝に貢献」と記した建築会社の看板があり、官民一体で低炭素化に取り組んでいる様子が窺えました。