4日は、大和市上和田の宮久保地区にある「宮久保凧あげ同好会」主催の新凧披露会に出席しました。
 
 
 同好会では地元の大和南高校の生徒らと連携していますが、今回は上和田中学校の生徒も初参加しました。中高生が描いた書やイラストに基づき、同好会メンバーが組み立てた色とりどりの凧や、計50枚に及ぶひし形の連凧が次々と青空を舞いました。
 
 
 これに先立つ3日は、市内2カ所で1時間半ずつ街頭演説しました。憲法施行から70年という時節柄、市議会報告だけでなく憲法改正の必要性についても訴えました。
 
 さて、憲法改正と言えば、安倍総理がビデオメッセージで意欲や手順を表明しました。違憲という疑念が持たれないように自衛隊の根拠規定を書き込むべく9条改正を掲げたことは支持しますが、私は「総論賛成、各論反対」です。
 
 憲法9条は、連合国軍総司令部(GHQ)の強力な指揮・監督のもと、マッカーサー司令官が示した3原則に基づいて、日本が二度と米国の脅威とならないように作られました。戦力不保持と交戦権否認を定める9条2項は、日本が主権国家として独立するうえで、大きな足かせとなっています。2項の削除なくして9条改正はありえません。
 
 1項と2項を維持しつつ、新たな条文を加えるというウルトラC的な「加憲」案は、改憲派に対しては「本丸の9条を改正できる」と訴える一方、護憲派には「9条の趣旨は損なわない」とアピールできます。国民に受け入れやすいと考えたのかもしれませんが、「改憲の体を装った護憲」に近いのではないでしょうか。
 
 今回の提案に基づく改正が実現した場合占領下で作られた憲法を日本国民が主体的に受け入れるということを意味しかねません。安倍総理が言う「憲法を国民の手に取り戻す」ことにはなりません。
 
 それなら9条には手を付けず、別の条文を改正するなり新設したほうが良いでしょう。憲法改正は大変大切な問題ですので、改めて言及したいと思います。