27日は大和市議会厚生委員会の行政視察の最終日。愛知県東海市を訪れました。
 
 同市は、米沢藩の中興の祖と言われる上杉鷹山の師匠である江戸時代の儒学者・細井平洲(ほそい・へいしゅう)を輩出。市役所には2人が並んだ銅像があり、「へいしゅうくん」が市のキャラクターとなっています。人口は大和市の半分足らずですが、新日鉄住金の製鉄所などを抱えており、財政は大変豊かです。
 

 さて、この日のテーマは「放課後子ども総合プランによる放課後事業の一体的運用」。放課後子ども総合プランは、放課後子ども教室と放課後児童クラブを一体的に整備・運用する計画のことです。
 
 「放課後子ども教室」は、文部科学省管轄の教育委員会がすべての小学生を対象に実施する社会教育事業です。一方、「放課後児童クラブ」は厚生労働省管轄の自治体福祉部局が、保護者が昼間に家庭にいない小学生に対して行う社会福祉事業です。両事業は似て非なるものですが、分かりやすく例えると、前者が文科省所管の幼稚園で、後者が厚労省所管の保育所のようなイメージです。
 
 東海市では、双方の事務を教育委員会が担当。いずれの事業も同じ学校の校舎内で行い、指導者の兼務も可能としています。情報共有などをスムーズに連携しているということで、国が示すモデルケースの一つに指定されているということでした。
 
 本題からそれますが、市議会の本会議場を見学すると、参議院のような押しボタン制が採用されていて、ビックリしました。議員にとって大切な賛否の表明の「見える化」が進んでおり、大変素晴らしいです。
 


 視察終了後の同日夜は、都内で開かれた勉強会に出席。首都直下地震をテーマとした東京都の前消防部長・関政彦さんの話を伺いました。
 

 マグニチュード(M)7クラスの首都直下地震は、30年以内に70%の確率で発生すると指摘されています。関さんは「30年内に70%の確率で宝くじが大当たりするとすれば、宝くじを買いますか? 私は買います」と例えていました。

 いつ大地震が起きてもおかしくないと想定して対策をとることが大切だと改めて感じさせられます。