リオ五輪も終盤となってきました。寝ぼけ眼でテレビ観戦していますが、連日連夜、ハラハラドキドキさせられます。女子バドミントンの「タカ・マツ」ペアは、16‐19でマッチポイントまで残り2ポイントに迫られていたところを、5ポイント連続で奪取して金メダルを獲得。感動を覚えました。



  女子レスリングやテニス、卓球をはじめ、日本選手団の瀬戸際での逆転劇が多いことも、今大会の特徴。粘り強さは素晴らしく、最後まであきらめないことの大切さを感じます。昔、ある政党が「日本、あきらめない。」というキャッチコピーを掲げて不興を買ったことがありましたが、今回はさしずめ、「日本、あきらめない。」でしょうか…。



 日本の五輪メダル獲得数の過去の推移(夏季)を見ていたら、あるジンクスに気づきました。


  《強力政権のもとでは金メダルの獲得数が2桁に!?≫


  たとえば、1984年のロス五輪で日本の金メダルは10個。このときは中曽根康弘政権でした。金16個とメダルラッシュに沸いた2004年のアテネ五輪は小泉純一郎政権。そして、まだ途中ですが、安倍晋三政権下の今大会では19日現在、金12個です。さらに遡れば、1964年の東京五輪(金16個)は池田勇人政権、1968年のメキシコ五輪(金11個)は佐藤栄作政権、1972年のミュンヘン五輪(金13個)は田中角栄政権-でした。


  いずれも戦後史に名を残す強力な政権です。政治状況が五輪の結果に直接的に影響を与えていることもないのでしょうが、結果的にはそうなっていました。


  逆に、悪いジンクスもあります。


  《国民栄誉賞受賞者はその後の五輪で金メダルに恵まれず!?≫


 女子レスリングの吉田沙保里選手は、2012年11月に国民栄誉賞を受賞しましたが、リオ五輪では惜しくも銀メダルでした。女子サッカーの「なでしこジャパン」(2011年受賞)、Qちゃんことマラソンの高橋尚子選手(2000年受賞、引退)も、その後の五輪では金メダルから遠ざかっています。ちなみに、国民栄誉賞を授与したのは当時の野田総理、菅総理、森総理で、いずれも不安定な政権でした。


  以上、民放テレビ番組の「ホンマでっか!? TV」みたいな小話でした。