26日は、昨日に引き続き、超党派の「関東若手市議会議員の会」の研修に参加し、東京都の豊島区役所に足を運びました。昨年5月に移転、新設した同区役所は高さ189mという巨大なビルで、見るからに圧倒されます。1~9階が庁舎で、11~49階はマンションということです。



 本日のお題目は女性活躍です。豊島区の高野之夫(たかの・ゆきお)区長によると、日本創成会議(座長・増田寛也元総務相)のいわゆる「増田レポート」で「消滅可能性都市」と判定されたことを受け、同区として女性が輝く街づくりに力を入れるようになりました。


 同区では「女性にやさしいまちづくり担当課」を新設。民間出身の宮田麻子課長によると、同課では子育て世代から選ばれる街になるべくマーケティングを重視し、子育てしやすい街としてのブランド化を目指しています。「女性にやさしい」というのは象徴的な意味合いで、子供や高齢者らすべての人にやさしい街づくりを目指しているということでした。




 子供を産み育てたくなる環境を作るべく、大学生らに育児を体験させる事業を展開しているスリール株式会社代表取締役の堀江敦子さんも講演。安倍政権が「一億総活躍社会」を掲げた背景として、少子高齢社会の進展で労働力人口が減ってきている事情を指摘しました。その上で、人口構造が経済にマイナスの影響を与える「人口オーナス期」に移行した日本においては、経済成長の推進力としても女性の労働力率を高めるべきだと強調していました。


 政策を実現できる女性議員を増やすべく活動している超党派グループ「WOMAN SHIFT」代表の本目(ほんめ)さよ台東区議からは、女性議員がぶつかる壁などについての話があり、グループディスカッションも行いました。


 女性活躍社会は「言うは易し、行うは難し」といった側面があると思いますが、ワーキングウーマンと専業主婦の双方を尊重しつつ、多様な働き方を促進する環境整備の重要性を痛感した次第です。