17日は、地元で先週行われたお祭りの片付け作業を手伝った後、横浜市内で行われた東大生産技術研究所客員教授・伊藤哲朗(いとう・てつろう)さんの講演を聴きました。


 
 伊藤さんは元警察官僚で、自民党の福田政権から民主党の野田政権まで5代にわたって内閣危機管理監を務めた危機管理のスペシャリストです。私が駆け出しの千葉県警担当記者としてサツ回りをしていた15年前に、千葉県警本部長だったというご縁があります。

 内容は、危機管理の概論からテロ対策、パンデミック(流行病)、緊急事態における憲法上の課題まで多岐にわたりました。



 ここ最近、世界でテロが相次いでいます。危機管理をめぐっては「備えあれば憂いなし」とよく言われますが、伊藤さんは「憂いなければ備えなし」と強調。常に危機があると認識する「イマジネーション(想像)の力」の重要性を説いていました。また、何かが起きてから特別措置法をその都度つくるのではなく、包括的な非常事態対処法制を早期に整備する必要性を力説していました。

 一方、改憲論議で焦点となっている「緊急事態条項」の創設に関しては、現行の災害対策基本法で物資配給制限などの災害緊急事態が布告できると解説。「現行憲法でも問題はないが、(緊急事態の発令が必要なときに)議論を招かないよう、憲法に『できる規定』を置いておいた方がよい」と訴えていました。

 4年後の東京五輪に向けて、テロへの備えをはじめとした危機管理対策がますます重要となるだけに、地方議員としても勉強になりました。


  夜は、門外漢ではありますが、小学校時代の同級生がリーダーを務めるバンドのライブを観戦。ロックバンド「U2」の曲の迫力を間近に感じました。 
 

 これに先立つ15日は大和市倫理法人会のモーニングセミナーに参加。中身は、スマイルコンシェルジュのたきれいこさんによる「笑みトレ」(笑顔の研修)でした。

 たきさんによると、人間は真顔をしている時間が大半であり、「実は笑顔より真顔が大事だ」とのこと。口をすぼめる「ウ」と口を広げる「イ」を続けることで表情筋を鍛える「uiui体操」を勧めていました。折りを見て、実践してみます。